@article{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00010483, author = {大村, 明雄 and Omura, Akio}, issue = {101}, journal = {日本古生物学會報告・紀事 新編 = Transactions and proceedings of the Paleontological Society of Japan. New series}, month = {Jan}, note = {四国室戸岬からNew Britain島にかけての太平洋西縁部に沿う9地域の現生造礁性サンゴを, U・ThおよびPa同位体組成とUの分布様式について検討した。その結果, ほとんどの試料で測定可能量のThおよびPa同位体が検出された。また, 南西諸島産化石試料中には, 同地域の現生試料と同程度の232Thが含まれていることから, 少なくとも南西諸島産化石サンゴから230Thおよび231Pa放射年令を求める場合には, 初生的な230Thと231Pa量を見積り, 補正年令を求める必要がある。さらに, フィッション・トラック法で観察されたUの不均一分布は, 238U量の部分的な差が最大30%に達し, 238U最多部と最少部間で見かけの230Th・231Pa年令ともに, 計数誤差以上の差を生ずる原因になる可能性もある。見かけの230Th年令値の補正は, 現生種の230Th/232Th放射能比が1.4~3.0と限られた範囲に入ることから, 化石試料中の232Th量が求まれば, 近似的には可能である。ところが, 今回得られた現生種の230Th/232Th比が, 生息域の海水の同比より, 見かけ上いく分高い事に注目しなければならない。このことは, 各試料の分析された部位が数年~数十年以前に形成された部分であるため, 試料採集時までに直接の親核種である234Uから成長した230Thが, 骨格分泌当時の230Th/232Th比を, 見かけ上増大させたためと説明される。結局, 化石サンゴの見かけの230Th年令の補正に用いる初期230Th/232Th比として, 試料産出地付近の海水の230Th/232Th比を用いる事が, もっとも適切な方法といえる。本小論では, 南西諸島化石サンゴに, 与論島および徳之島の沿岸水の230Th/232Th比の平均値(1.4)を初期230Th/232Th比として用い, 補正230Th年令を求めたところ, 矛盾のない値を得ることが出来た。}, pages = {271--290}, title = {Thorium and protactinium isotopes in some present- day hermatypic corals and their implications to dating}, volume = {1976}, year = {1976} }