@article{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00016088, author = {砂原, 伸行 and 中谷, 謙}, issue = {2}, journal = {金沢大学つるま保健学会誌 = Journal of the Tsuruma Health Science Society, Kanazawa University}, month = {Jan}, note = {右側の脳血管障害による左半側空間無視(Unilateral Spatial Neglect 以下,USN)患者 18 例に対して,各患者の左右の時間差音像移動弁別閾値(以下,閾値)に基づいて,6 種類の音像(左右の閾値の 1 倍音像,2 倍音像,3 倍音像)をランダムに呈示し,音像の左右方向判断能力を検討した.その結果 3 倍音像に対して,全施行正答者は左音像で 10 名,右音像で 6 名にみられ,左右の音像呈示条件間で正答数に有意差はなかった.また 3 倍音像呈示時の正答数とBIT 行動性無視検査合計点との間には,左右音像ともに有意な相関はみられず,USN の重症度と音像の左右方向判断能力との間には関連がなかった.一方,誤反応のうち逆方向の音像として反応する対側逆転現象例が左音像で 7 名,右音像で 5 名にみられた.この現象は右脳損傷による音像定位能力の低下に加えて, USN 例における音像認識の右偏倚傾向という要因を背景として出現したと考えられ,その結果,左音像での出現数がやや多くなったものと推察された.さらに脳損傷部位との関連では,対側逆転現象がある例では側頭葉損傷数がやや多い傾向がみられたが,対側逆転現象の有無による損傷部位の詳細な相違については,今回の検討からは明らかには出来なかった.}, pages = {155--162}, title = {半側空間無視例における、音像の左右方向判断能力と対側逆転現象}, volume = {39}, year = {2016} }