@article{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00016100, author = {砂原, 伸行 and 能登谷, 晶子 and 中谷, 謙}, issue = {1}, journal = {金沢大学つるま保健学会誌 = Journal of the Tsuruma Health Science Society, Kanazawa University}, month = {Jul}, note = {脳血管障害による左半側空間無視患者27 例に対して,音の方向感検査を実施し,その検 査成績と脳損傷部位との関連について検討した.音の方向感検査では,どの程度の時間差を 設けて正中位音像を偏倚させたら,その音像の偏倚が認識出来るのかを左右方向別に測定し, 時間差音像移動弁別閾値(以下,閾値)とした.従来左半側空間無視例では左方向への音像 の偏倚が認識しにくく,左の閾値が増大することが指摘されている.また健常人では閾値に は左右方向差はないとされているので,右の閾値を基準とした場合の左の閾値の増大率(閾 値の左右比)を算出して本検査成績とした.その結果,検査成績の低下すなわち閾値の左右 比の増大には聴放線及び聴皮質,すなわち聴覚路の損傷と島の全域にわたる損傷が関与し, さらに側頭葉内への損傷の広がりも影響していた.島についてはその損傷は聴覚機能のうち 時間処理能力の低下と関係があることが指摘されていることから,左右の耳に入る聴覚情報 の時間差を指標とした本検査の成績低下と関連があると思われた.また近年,半側空間無視 の責任病巣としては上側頭回も重視されていることから,半側空間無視例で生じる音の方向 感検査での成績低下は,その症状を引き起こす病巣と半側空間無視の責任病巣の近接性から も説明出来ると考えられた.}, pages = {51--58}, title = {半側空間無視患者における音の方向感検査所見と脳損傷部位との関係}, volume = {39}, year = {2015} }