@article{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00027475, author = {坂井, 潤太 and 中谷, 智恵美 マルシア and 阿依古, 麗 and 山口, 泰志 and 藤井, 保治 and 渡辺, 弘之 and 元雄, 良治 and 岡井, 高 and 源, 利成 and 大井, 章史 and 澤武, 紀雄}, issue = {11}, journal = {胆と膵 = The Biliary tract & pancreas}, month = {Nov}, note = {症例は63歳男性. 食欲不振, 軽度の左側腹部痛にて受診. 血清膵酵素の上昇と, CTにて膵体尾部主膵管の限局性拡張を認めた. 2ヵ月後の入院時には膵酵素は低下していたが, 再検したCTでは, 主膵管の拡張は消失したものの, 膵体尾部は腫大し, 造影CTで頭部正常膵と同等の吸収域を呈していた. しかしUSやEUSでは膵体尾部に低エコーの6cm位の腫瘤像がみられた. ERCPにて, 主膵管は体部で完全閉塞し, それより頭側には異常所見はなかった. また, 内視鏡的に採取した膵液中のK-rasの分析にてコドン12の点突然変異が認められ, 膵癌を強く疑い膵体尾部切除術を施行した. 手術標本では膵体尾部に限局した高度な線維化と著明にリンパ球浸潤を伴う慢性膵炎の所見がみられたが, 悪性細胞は認められなかった. 本例は腫瘤形成性慢性膵炎の発生と進展および膵癌との鑑別を考えるうえで大変示唆に富む症例と思われる. 近年の画像診断の進歩に伴い膵癌の診断は進歩したが, 一方では膵癌との鑑別に苦慮させられる炎症性膵腫瘤に遭遇する機会も増加している.}, pages = {1131--1136}, title = {著明なリンパ球浸潤を認め, 膵癌との鑑別に苦慮した膵体尾部腫瘤形成性慢性膵炎の1手術例}, volume = {17}, year = {1996} }