@article{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00029412, author = {Nakamura, Koji and Kahono, Sih and Hasan, Nusyirwan and Abbas, Idrus and Nakano, Susumu and Koji, Shinsaku and Hasyim, Ahsol and Astuti, Dwi ASTUTI and Syafril}, issue = {3}, journal = {Tropics = 熱帯研究}, month = {Jan}, note = {1.インドネシア共和国スマトラ島とジャワ島の気候の異なる環境に定点観測地を設置し,食葉性テントウムシ類の長期個体群動態を,成虫の個体識別マーク法と卵,幼虫,踊の生命表作成を用いた3~7 日おきの定期センサス調査によって最長9 年間継続して調査した。 2. 定点観測地は,スマトラ西部州のパダン(海岸低地の典型的な熱帯多雨林気候,年間降雨量は4000 ミリ以上,乾雨季の区別なし) ,スカラミ(海抜928 m の高地環境, 2917 mm) ,西ジャワ州のボゴール(海抜260 m ,熱帯多雨林気候帯の東端に位置する, 3850 mm ,通常明瞭な乾季はないが,時々強い干ばつがあるに東ジャワ州のプルウォダディ(海抜300 m , 2000~2500 mm, 6~ 8 月間の強い乾季あり)に設置し, 3 種の食葉性テントウ類,1)ナス科の半低木Solanum torvllm を食草とするこジュウヤホシテントウEpilachna vigintioctopunctata (ツル草Centrosema pubescens を食草とする個体群を含む), 2) E. enneasticta (食草はS. torvum), 3)キク科のツル草Mikania micrantha を食するEpilachna sp. 3 (aff. emarginata) を調査した。 3. 個体数変動の特性(S. torvum 食のニジュウヤホシテントウを中心に述べる) (1)乾雨季が不明瞭なパダン,スカラミ,ポゴールでの結果。1)成虫数は時々大ピークを形成し,個体数の変動幅は大きい(パダンでは約290 倍に達した)。ピークへの個体数の増減は,それぞれ3~5 カ月ずっかけて徐々に生じた(3~4 世代にあたる)。2)卵,幼虫,踊の個体数変化はノコギリ状であり,generation cycle が生じた)。3)数百m~数km 離れた複数の個体群での成虫数の増減は,全般的に同調した。4)個体群サイズの変動と降雨量の消長との同調性は全般に低かった(ただしボゴールのE. sp. 3 では,降雨の増減と個体数変動の同調性が比較的高かった)。調査期間中に生じた非常に強い干ばつ(1982/1983 ,1997/1998 のエル・ニーニョなど)の際には,食草葉量が減少したが,個体数が急減するとは限らなかった。(2)強い乾季のあるプルウォダディでの結果。1)雨季~乾季初期にかけて個体数が増加した。その後,乾季が進むにつれて個体数は減少したが,乾季後半まで成虫は食草上にとどまり続けた。2)食草への産卵数は,成虫数の推移と一致した。メス成虫あたりの産卵数は,雨季の初期と乾季の中期にピークが見られた(前者が最大値)。}, pages = {427--448}, title = {Long-term Dynamics of Phytophagous Lady Beetle Populations under Different Climate Conditions in Sumatra and Java, Indonesia}, volume = {10}, year = {2000} }