@article{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00030242, author = {Oyabu, Kana}, journal = {言語文化論叢 = Studies of Language and Culture}, month = {Mar}, note = {2006 年 10 月に合衆国ペンシルバニア州にあるアーミッシュの学校でおきた乱射事件(ニッケルマイン事件)では、少女 5 名が死亡し、そのほかに 5名が重症を負ったにもかかわらず、この子どもたちの親を含むアーミッシ ュ・コミュニティーの人々は、ただちに犯人とその家族を赦すと発表した。このことは、アメリカ内外の多くのメディアを驚かせたが、アーミッシュの人々がこのような行動に出た背景には、彼らの社会がこのような悲劇に対して彼らに心の準備をさせる赦しの文化があることを、北米のアーミッシュ研究家たちは、アーミッシュの人々へのインタビューや彼らの書簡、彼らが読んでいる宗教関係書の分析などから明らかにしている。しかし、これまでに犠牲になった年代の子どもたちを対象とする読み物は研究対象にされてこなかった。小論では、アーミッシュ家庭の 85%が講読している家庭用雑誌、 Family Life の子ども用読み物のうち、乱射事件前後の 2006 年と 2007 年に掲載されたお話 56 編を分析した。そして、ペンシルバニアダッチ、ドイツ語、 英語を使い分けるアーミッシュの人々が、子ども時代から英語読み物の読書体験をとおして、個人の感情と宗教的世界観の折り合いの付け方を毎月繰り返し学習していくことも、悲劇に遭遇した時の心の準備を育むことに寄与しているのではないか、と論じた。}, pages = {157--177}, title = {Praying for the Culprit: How Amish Children’s Literature Prepares Readers to Forgive Evildoers}, volume = {20}, year = {2016} }