@article{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00030289, author = {根本, 浩行}, journal = {言語文化論叢 = Studies of language and culture}, month = {Mar}, note = {様々な民族的背景持つ人種が共存するオーストラリアでは、1970 年代半ばの多文化主義の発達を契機とし移民者がもたらした民族文化を国家共有の財産として重んじるようになってきた。このような民族の多様性に対する認識の高まりとともに、応用言語学の分野ではバイリンガリズム、言語維持と推移、言語転移などのオーストラリア国民を調査対象とした言語接触研究が盛んに行われてきている。現在、言語接触に関する様々な理論的枠組が存在する中、本稿ではSmolicz (1981, 1992, 1999)の中心価値理論(theory of core values)に焦点を当て、オーストラリアにおけるオランダ人移民者の言語維持と推移を分析し、少数派民族のアイデンティティと言語使用に関する考察を行う。オーストラリア 国内のオランダ人移民者の割合は移民者全体の中でも上位を占めるが、ほかの民族に比べ民族固有の言語にあまり固執しないという特異な性質を持つ。そのため、多文化国家における移民者の言語維持メカニズムを解明していく上でオランダ系オーストラリア人は重要な鍵を握る民族集団と考えられている。本稿では、Pauwels (1985), Bennett(1992), de Bot and Clyne (1994) によって行われた三つの異なる実証研究をもとに、オランダ人移民者が民族アイデンティティを形成する上で自らの民族言語をどのように位置づけ、どのような姿勢で言語維持に取り組んでいるかを再分析し、中心価値と言語維持の関連性を考察する。}, pages = {111--126}, title = {Smolicz's Theory of Core Values and Language Maintenance and Shift in Dutch Immigrants in Australia}, volume = {15}, year = {2011} }