@article{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00047103, author = {牧, 雅之 and 國府方, 吾郎 and 山城, 考 and Maki, Masayuki and Kokubugata, Goro and Yamashiro, Tadashi}, issue = {1}, journal = {植物地理・分類研究, The journal of phytogeography and taxonomy}, month = {Dec}, note = {キク科タイキンギクは,ネパールから中国南部,台湾を経て日本まで広く分布する多年生草本である。国内では,紀伊半島南部と四国南部に限られて分布し,レッドデータブックでは近年の道路建設や土地造成のために絶滅危惧II 類として記載されている。本研究では,国内の16 集団と比較のために台湾の1 集団をサンプリングし,電気泳動を行って,11 の酵素種における18 個の酵素多型遺伝子座を検出した。国内の16 集団はすべて同じ対立遺伝子に固定しており,18 個の酵素多型遺伝子座について変異は 全く見られなかった。一方,台湾の集団は多型性がかなり高かった。国内の集団と台湾の集団の間の遺伝的同一度は0.699 となり,種内レベルとしては低い値を示した。国内の集団で遺伝的多型が見られなかった理由としては,2 つの理由が考えられる。一つは,タイキンギクは過去にもっと広く連続的に分布していたが,過去の寒冷期に温暖なレフュージアに閉じこめられ,その際にビン首効果により遺伝的多様性を失った可能性がある。もう一つは,近隣の地域からの(おそらくは台湾からの)長距離散布により分布を拡大し,その際の創始者効果を受けた可能性である。日本の分布域と他の分布域の間に集団が全く見つからないことから,後者の可能性は前者より低いと思われる。今後,別の分子マーカーを用いて,他地域の集団を含めて解析することにより,日本の集団における遺伝的多様性の減少を明らかにできると考えられる。}, pages = {39--42}, title = {Lack of allozyme diversity in populations of the endangered perennial Senecio scandens (Asteraceae) in Japan: comparison with a population in Taiwan}, volume = {58}, year = {2010} }