@article{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00047138, author = {松井, 哲哉 and 北村, 系子 and 齋藤, 均 and 並川, 寛司 and 寺澤, 和彦 and 春木, 雅寛 and 板谷, 明美 and 本間, 祐希 and 三好, 祐司 and 内田, 健一 and 鈴木, 隆 and 紀藤, 典夫 and Matsui, Tetsuya and Kitamura, Keiko and Saito, Hitoshi and Namikawa, Kanji and Terazawa, Kazuhiko and Haruki, Masahiro and Itaya, Akemi and Honma, Yuki and Miyoshi, Yuji and Uchida, Kenichi and Suzuki, Takashi and Kito, Norio}, issue = {2}, journal = {植物地理・分類研究, The journal of phytogeography and taxonomy}, month = {Mar}, note = {筆者らはブナの分布北限域における最前線孤立個体群を太平洋から水平距離で2.5km内陸に位置する豊浦町礼文華峠の岩峰上及びその周辺で発見した.これはブナの天然分布個体群の中でも太平洋側における最北限の個体群であると考えられた。付近のアメダスのデータによれば,年平均気温7.3 ℃,年降水量1,198 mm,最大積雪深85cmであった.現地の暖かさの指数WIは52.5℃・月と推定された.ブナの分布,植生と立地の状況を明らかにするために現地調査を行った結果,以下の知見を得た.(1)岩峰上に生育する胸高以上のブナは約1.7 haの範囲(標高196 ~ 275 m)に39本生育し,胸高直径階分布は緩やかなL字型を示し,10 cm以下の個体が最多であった.(2) 岩峰のブナは主にミズナラ,ホオノキ,シラカンバと混生し,競合する針葉樹は記録されなかった.(3) 植物群落の種構成は日本海側に成立するブナ林に類似していた.(4) 土壌pHはやや酸性で5.4 ~ 5.5であり,無機態窒素は全国のブナ林の値と大きな違いはなかった.以上の知見から,礼文華峠の岩峰上のブナ個体群は,その生育に適した気候条件に加え,本州の岩峰などでしばしば優占する針葉樹類が不在であるなどの条件が重なって成立したと考えられた.}, pages = {113--123}, title = {Habitat and vegetation of an outlying Fagus crenata population in its northern range limit at Rebunge Pass, Hokkaido}, volume = {59}, year = {2012} }