@techreport{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00051018, month = {Mar}, note = {ロジウム-105(^<105>Rh)は物理学的半減期が35.4時間で,β^-線247keV(30%),560keV(70%)を放射し,γ線306keV(5%),319keV(19%)も放射するので,核医学治療用核種として,非常に優れた性質を持っている。本研究では(1)原子炉での^<105>Rhの製造法の確立,(2)悪性腫瘍へ集積する物質に^<105>Rhを結合させた^<105>Rh標識化合物の合成,(3)この^<105>Rh標識化合物を実験動物を使用して悪性腫瘍等への集積性を確かめることを目的として行った。 天然ルテニウム金属粉を石英管に封入し,原子炉で熱中性子照射を行って,^<104>Ru(n,γ)^<105>Ru (B^-)/(4-4hr) ^<105>Rhの反応で^<105>Rhを製造した。 ここで製造した^<105>Rhを使用して制癌剤であるブレオマイシン(以下BLM)を^<105>Rhで標識した^<105>Rh-BLMを製造し,実験動物により,この化合物の悪性腫瘍集積性を調べた。^<105>Rh-BLMは悪性腫瘍への集積性を示さなかった。 つぎに,転移性骨腫瘍に起因する疼痛の緩和剤を作る目的で,骨に強い集積性が知られているEDTMPを^<105>Rhで標識した。^<105>Rh-EDTMPは容易に標識でき,この化合物は放射化学的に安定であり,製造後5日間は分解物等を認めなかった。この化合物の生物学的性質を調べるためにマウスに静注し,注射1時間から96時間後にわたって主要臓器組織への集積を調べた。その結果,^<105>Rh-EDTMPは骨に選択的に集積し,骨に取り込まれたこの化合物は非常にゆっくりと骨から排出された。血液,筋肉などの軟組織への集積は非常に少なかった。この結果,^<105>Rh-EDTMPは転移性骨腫瘍に起因する疼痛に対する優れた緩和剤になると推定された。, 研究課題/領域番号:10670833, 研究期間(年度):1998-1999, 出典:「Rh-105の製造と治療用放射性医薬品への利用」研究成果報告書 課題番号10670833 (KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所))    本文データは著者版報告書より作成, 金沢大学医学部}, title = {Rh-105の製造と治療用放射性医薬品への利用}, year = {2000} }