@techreport{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00052326, month = {Dec}, note = {胚性幹細胞(ES細胞)や人工多能性幹細胞(iPS細胞)といった多能性幹細胞を未分化状態のまま維持するためには、分化の起点になると報告されている細胞周期のG1期を素早く通過することが重要である。申請者はES細胞における転写因子GABPの機能解析を行う中で、GABPがp53のタンパク質レベルでの抑制を行い、多能性幹細胞特有の早い細胞周期を促進している可能性を見出した。本研究では、ES細胞におけるGABPの構成を含めた詳細な機能解析を行い、GABPがいかにして多能性幹細胞の細胞周期を制御し、その維持に貢献するかを解明する。, 胚性幹細胞(ES細胞)や人工多能性幹細胞(iPS細胞)といった多能性幹細胞を未分化状 態のまま維持するためには、分化の起点になると報告されている細胞周期の G1期を素早く通過することが重要である。申請者はES細胞における転写因子GABPの機能解析を行う中で、GABPがp53のタンパク質レベルでの抑制を行い、多能性 幹細胞特有の早い細胞周期を促進している可能性を見出した。本研究では、ES細胞におけるGABPの構成を含めた詳細な機能解析を行い、GABPがいかにして多能性 幹細胞の細胞周期を制御し、その維持に貢献するかを解明する。 本年度は、GABPのDNA結合を担うGABPαのノックアウトによる細胞死がp53の蓄積だけによるものなのかを解析した。GABPαとp53のダブルノックアウトES細胞を 作製した結果、p53が欠失した条件でもGABPαをノックアウトすると細胞が死ぬことが明らかとなった。また、GABPの転写活性を担うとされるGABPβ1の機能解析 を行った。GABPβ1のノックアウトES細胞を作製した結果、GABPαノックアウトES細胞のような細胞死は観察されず、細胞の増殖能力が低下することが明らかと なった。マイクロアレイを用いたトランスクリプトーム解析の結果、GABPαノックアウトES細胞、GABPα/p53ダブルノックアウトES細胞、GABPβ1ノックアウト ES細胞において遺伝子発現の様式が異なることが明らかとなった。, 研究課題/領域番号:19K16514, 研究期間(年度):2019-04-01 – 2021-03-31(中途終了), 出典:「転写因子GABPによる多能性幹細胞特有の細胞周期制御」研究成果報告書 課題番号19K16514 (KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) (https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-19K16514/)を加工して作成, 金沢大学医薬保健研究域医学系}, title = {転写因子GABPによる多能性幹細胞特有の細胞周期制御}, year = {2021} }