@techreport{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00053675, month = {Mar}, note = {性別、年齢、死後経過時間、mRNAの保存状態がマッチした健常対照例と統合失調症例の20ペアを用い、統合失調症で障害が認められる視覚作業記憶の神経ネットワークを構成する4領域において、カリウムチャネルサブユニットKCNS3の遺伝子発現変化をreal-time PCRにより定量した。統合失調症では、背外側前頭前野で10%,、後部頭頂葉で21%、二次視覚野で22%、一次視覚野では15%の発現低下を認めた。診断を固体間要因、領域を固体内要因とする2元分散分析では、診断(F1,114=21.6, P<0.001)および領域(F3,114)=26.0, P<0.001)のKCNS3発現への有意な影響を検出した。一方、診断と領域の相互作用について弱い影響を検出した(F3,114=3.1, P=0.03)。各領域においても、統合失調症における有意な発現低下が検出され、KCNS3の発現は神経ネットワークを形成する各領域で低下していることが判明した。 Pvalb遺伝子にCreを挿入したPV-CreマウスとKCNS3遺伝子の蛋白質コードエクソン3をloxp配列で挟んだfloxed-KCNS3マウスをかけあわせ、PV遺伝子の片方でCreを発現し(PV-cre/+)、KCNS3遺伝子変異について野生型(+/+)、ヘテロ(flox/+)、ホモ(flox/flox)の遺伝子型を持つ3匹の同腹なマウスを現在のところ2組得て、大脳皮質におけるKCNS3遺伝子発現をreal-time PCRで行った。1組目では、野生型にくらべヘテロで10%ホモで30%の発現低下、2組目ではヘテロで26%、ホモで41%の発現低下を認めた。現在、遺伝子操作マウスの繁殖を継続している。, 研究課題/領域番号:15H01280, 研究期間(年度):2015-04-01 – 2017-03-31, 出典:「統合失調症のネットワーク障害とパルブアルブミン陽性ニューロンのKCNS3発現低下明」研究成果報告書 課題番号15H01280 (KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) (https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PUBLICLY-15H01280/)を加工して作成, 金沢大学医薬保健研究域医学系}, title = {統合失調症のネットワーク障害とパルブアルブミン陽性ニューロンのKCNS3発現低下}, year = {2018} }