@techreport{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00053822, month = {Jul}, note = {我々はDBZノックアウトマウス(KOマウス)を使用し、大脳皮質におけるDBZの機能として以下のこと明らかにした。 ①DBZ KOマウスでは大脳皮質構築時の神経細胞の移動(radial migration)が遅れていること。このことは、DBZによるNUDELのリン酸化がKOマウスでは亢進していることが中心体の位置異常を起こしていることが原因であること。②DBZ KOマウスでは神経発生時の増殖には異常がなく、神経細胞数には変化がないこと。③DBZ KOマウスでは大脳皮質の神経細胞(錐体細胞)の樹状突起伸展・分岐が抑制されていること。これは、DBZ KOマウスではNUDELのリン酸が亢進しているため、神経突起における微小管形成やタンパク輸送が障害されていることにより起こること。④DBZ KOマウスでは大脳皮質の介在神経の神経突起の伸展や分岐異常が見られること。また、介在神経のマーカーであるGAD67の発現も減少していること。 以上の結果より、中心体タンパクであるDBZは神経細胞においてNUDELのリン酸化を制御し、移動中の神経細胞の中心体の動き、微小管の形成、微小管上を移動するタンパク輸送を制御する。これらのメカニズムにより、DBZは大脳皮質発生時の神経細胞の移動、樹状突起形成を制御していることが明らかとなった。 DBZは精神疾患リスク遺伝子DISC1に結合するタンパクであり、これまでその機能は未知であった。今後、DISC1との関連やDBZの機能をさらに明らかにすることで精神疾患を引き起こす大脳皮質の発達異常を明らかにできると考える。, 研究課題/領域番号:23123512, 研究期間(年度):2011-04-01 – 2013-03-31, 出典:研究課題「大脳皮質構築における新規因子DBZの機能解析」課題番号23123512 (KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) (https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PUBLICLY-23123512/)を加工して作成, 金沢大学医薬保健研究域医学系}, title = {大脳皮質構築における新規因子DBZの機能解析}, year = {2019} }