@techreport{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00053829, month = {Mar}, note = {本研究の目標である3フレーバー理論の問題に取り組む前に、まず、4フレーバー理論の相構造解析を行った。この理由は、すでに4フレーバー理論のデータが揃っており、有限サイズスケーリング法を用いた解析法の吟味が可能だからである。結果、軽い質量領域では一次相転移の兆候が見え、一方、重い方ではクロスオーバーの振る舞いが見られた。これにより、符号問題が厳しくない状況において、我々の解析法の妥当性を示す事ができた。現在、これらの結果を論文にまとめているところであり、近日発表予定である。 また、これらの4フレーバーの結果は、秋の物理学会やセミナー(東工大岡研究室9月)、各種研究会(イタリア・フィレンツェ9月、東大物性研5月)、で発表した。特に、イタリアの研究会での旅費は本研究資金から捻出した。 一方で、本題の3フレーバー理論の現状は、空間格子サイズ8x8x8,10x10x10のデータを生成し、解析の結果、臨界終点存在の兆候が見られた。具体的には、感受率の体積依存性の特徴から数10%の誤差で臨界終点の範囲を定めることができた。今後はさらに精度を高めるために、大きな体積12x12x12のデータを生成したり、ビンダーキュムラント法を用いる予定であるが、これは今後の課題としたい。本研究期間中に臨界終点の存在の可能性を示せたことは、今後の研究に先鞭を付けたという意味で非常に意義深い。 本年度のデータ生成には、筑波大学計算科学研究センターのHA-PACS計算機(全ノード数268)を用いた。これは、各ノード当たり4GPUを搭載しており、本研究の計算に重要な役割を果たしている。平成24年度後期は学際共同利用に応募し、8ノード換算で22000時間の配分を無料で獲得した。, 研究課題/領域番号:23105707, 研究期間(年度):2011-04-01 – 2013-03-31, 出典:研究課題「量子色力学の相構造解析」課題番号23105707 (KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) (https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PUBLICLY-23105707/)を加工して作成, 金沢大学理工学域数物科学系}, title = {量子色力学の相構造解析}, year = {2018} }