@techreport{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00053842, month = {Mar}, note = {15q11-q13領域はゲノム刷り込み遺伝子クラスターであり,PWS-ICを中心とした染色体ドメインレベルの転写制御の存在が明らかになっている。このPWS-IC近傍からは父方アレル特異的な長鎖ncRNA(UBE3A-ATS)が転写され,染色体ドメインレベルの転写制御の一役を担っていると考えられている。そこで,本研究ではヒト染色体工学技術を用いてPWS-ICのノックアウトを行い,UBE3A-ATSによる遺伝子発現制御機構を解析した。前年度,PWS-IC欠失染色体でUBE3A-ATSの発現を解析したところ,SNRPN,HBII-85を含めたUBE3A-ATS転写産物の消失を確認した。さらに,UBE3A,GABRB3,MAGEL2など,15q11-q13領域の遺伝子発現をRT-PCRにより解析したところ,興味深いことにMAGEL2遺伝子の発現が消失していることが明らかとなった。このことから,何らかのメカニズムで長鎖ncRNA,UBE3A ATSがMAGEL2遺伝子の発現を制御している可能性が示唆された。そこで,23年度はDNA-FISH法を用いてクロマチン脱凝集の状態や各々の遺伝子座の核内配置を詳細に検討した。その結果,15q11-q13領域のクロマチン脱凝集はUBE3A-ATSの転写の有無とは独立して維持されていること,逆に本来UBE3A-ATSの転写のないメチル化を受けたPWS-IC領域の欠失によってクロマチン脱凝集が誘導されることを見出した。また,MAGEL2遺伝子領域の核内配置をPWS-IC欠失染色体で解析したところ,MAGEL2遺伝子領域は,正常染色体と比べ核膜に近い位置に配置されていることを見出した。今後,長鎖ncRNA,UBE3A-ATSの細胞核内での局在を明らかにすることでUBE3A-ATSによる染色体核内配置の制御機構を明らかにしたい。, 研究課題/領域番号:22115507, 研究期間(年度):2010 – 2011, 出典:研究課題「核マトリックスを介した長鎖ncRNA,UBE3A-ATSのクロマチン制御機構」課題番号22115507 (KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) (https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PUBLICLY-22115507/)を加工して作成, 金沢大学 フロンティアサイエンス機構}, title = {核マトリックスを介した長鎖ncRNA,UBE3A-ATSのクロマチン制御機構}, year = {2018} }