@techreport{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00053873, month = {Mar}, note = {本研究では、我々が独自に開発した幹細胞分離/標識(ヌクレオステミン-GFP)システムにより、がん組織中の源となる細胞いわゆる"Tumor-initiating cell"がいかに腫瘍細胞を供給し、どのようなシグナルによって制御を受けているかを明らかにすることを目的とした。平成20年度までに作製したヌクレオステミン-GFPトランスジェニックマウス由来の脳腫瘍を作製し解析した。GFPの輝度によって細胞分画し、GFP陽性細胞が、試験管内での高い増殖能を持つこと、またこの細胞が生体内で脳腫瘍産生能をもっ細胞(Tumor-initiating cell)であることを認めた。さらにGFP陽性細胞と陰性細胞集団の遺伝子発現解析を行った。その結果、GFP陽性細胞で受容体型チロシンキナーゼc-Metの発現が有意に高いことを認めた。また、免疫組織化学法により、c-Met受容体がこれらの細胞でリン酸化していることも判明した。リガンドであるHGFの作用により、GFP陽性脳腫瘍細胞が活発にマトリゲル内に遊走することを観察した。このことから、脳腫瘍におけるTumor-initiating cellは、HGF/c-Metシグナルによって、その生存や浸潤が制御されていると考えられた。このシステムを用いることによって、脳腫瘍の未分化細胞の位置情報、特に血管構造やストローマ細胞などの微小環境からの制御機構、特に腫瘍細胞分化に関わる制御機構の解明が期待された。, 研究課題/領域番号:20013016, 研究期間(年度):2008 – 2009, 出典:研究課題「普遍的幹細胞制御機構と腫瘍細胞分化」課題番号20013016 (KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) (https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-20013016/)を加工して作成, 金沢大学がん進展制御研究所}, title = {普遍的幹細胞制御機構と腫瘍細胞分化}, year = {2018} }