@techreport{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00054036, month = {Apr}, note = {化学・X線・外科療法など集学的な癌根絶法と自家骨髄移植法の組合せで癌を治すことを研究目的として、次の研究成果が挙げられた。 1.基礎的研究:移植用骨髄中に混在する癌細胞の除去法について (1)モノクローナル(モノ)抗体と補体の in vitro処理法 common ALL に対するJ-2、-5、BA-1、-2、-3(以上市販)、横山製NU-N2、愛知がんセンター製NL-1、-22、HL-47が試用に供され、T-ALLに対する山田製B-7、ATL-27などや横山製KOLT-2の実用性が検討されている。 (2)4-hydroperoxycyclophosphamide(4HC)やimmunotoxinの in vitro処理法 4-HCのCFU-Cへの影響が検討され、4-HCは分化型に比し末分化CFUへの抑制度は軽いことが明かにされた(三浦)。immunotoxinとして、モノ抗体・ricin結合体の適用性が検討された(永井、横山)。 2. 臨床的研究:成人と小児の癌に対し行った成績を合せて述べる。 固形癌91例、悪性リンパ腫19例中6例(=6/19)、ホジキン病1/2、肺小細胞癌1/12、神経芽腫2/11、脳腫瘍1/10、精巣癌4/8、ユーイング肉腫1/5、横紋筋肉腫1/5、骨肉腫2/4、鼻咽頭癌2/2、卵嚢癌、乳癌各1、合計23/91(25%)は移植後12〜66月間生存、うち悪性リンパ腫3例、精巣癌、鼻咽頭癌各1例は無治療で5年間健在で、本治療法が癌を治しうることを証明した。予じめ、モノ抗体と補体で処理した自家骨髄を移植した common ALL15例中3例は何れも16月間、無治療で寛解維持中、5例は1年未満ながら生存、観察中、残りの7例は再発または感染症で死亡し、再発防止に今一つの工夫を要することがわかった。 まとめ 問題点である再発が、採取骨髄内の癌細胞の完全除去法と患者への徹底的な癌根絶法とで解決され、さらに本治療法に対する保険が全面的に適用されれば、本法により未分化癌を完治させる道が開かれるであろう。さらに目下開発中の高エネルギー粒子線が分化癌に効果があれば本法の適応は一段と拡大するであろう。, 研究課題/領域番号:60010033, 研究期間(年度):1985, 出典:「自己造血幹細胞の移植を応用する悪性腫瘍治療法の基礎的臨床的研究」研究成果報告書 課題番号60010033 (KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) (https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-60010033/)を加工して作成, 金沢大学医学部}, title = {自己造血幹細胞の移植を応用する悪性腫瘍治療法の基礎的臨床的研究}, year = {2016} }