@techreport{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00054112, month = {Apr}, note = {1)雇用流動化に関するレビュー 雇用流動化(フレキシビリティ)に関するレビューを行うために、都市地理学・経済地理学・労働経済学・産業社会学など様々な分野の研究動向をレビューした。レビューの結果、規制緩和による雇用流動化は日本ではとくにブルーカラー・周辺労働力において進展が著しいことが明らかとなった。それゆえ、近年に社会的二極化はとくにブルーカラー労働力において非正規化が進んだことの影響を強く受けていることが示唆された。逆にいえば90年代初頭まで、日本のブルーカラー正社員は、欧米に比べて年功的な賃金体系によるメリットを享受してきたとも言える。ジェンダーの観点から見れば、ブルーカラー正規雇用は男子が多いため、女性よりも男性の方が雇用流動化によるダメージは大きいと推察される。 2)ジョブカフェ調査に基づく大都市圏労働市場の特徴の抽出 全国に15箇所あるジョブカフェは、フリーター対策のために設立された機関である。台とシケインにおける労働市場の特徴を明らかにするために、大分県で用いられた調査票と同一の調査票を用いて、全国のジョブカフェ利用者のアンケートを実施した。それと同時に、全国の主要なジョブカフェにおいて聞き取り調査を行い、利用者の属性の違いを明らかにした。ジョブカフェのうちモデル事業所となっているジョブカフェでは近年、利用者調査を実施していることも調査過程で明らかとなった。そこで、これらの報告書を収集して大都市圏の雇用環境が地方圏とどのように異なるのかを浮き彫りにした。 3)大都市圏若年層の卒業後の経歴調査 大都市圏でも雇用流動化の影響を最も強く受けているのは、底辺校とよばれる普通科の下位高である。そこで、高校の全面協力を得ながら、在学時における進路指導の状況について進路担当の教員に聞き取り調査を実施するとともに、卒業生に対して卒業後の就業経歴や家庭環境についてインテンシブな聞き取り調査を実施した。 4)海外の日本人派遣労働者の調査 人材派遣は海外日系企業でも広くみられるようになりつつある。そのため,シンガポールで派遣労働者として働く日本人と派遣業者の動向について現地調査を実施した。, 研究課題/領域番号:17652076, 研究期間(年度):2005 – 2007, 出典:「雇用流動化による都市経済の変容」研究成果報告書 課題番号17652076 (KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) (https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-17652076/)を加工して作成, 金沢大学人間社会研究域人間科学系}, title = {雇用流動化による都市経済の変容}, year = {2016} }