@techreport{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00054125, month = {Apr}, note = {癌スクリーニングシステムには高い正確性(診断精度),簡便性,迅速性,および非侵襲性等,が要求される.我々はこれらの条件に合致したバイオ診断チップの開発をすすめ,2年間で以下の成果を得ることができた. 1.従来のイムノクロマトセンサーに既存抗体を配置したチップを作成し,金ナノ粒子,クロマト担体材料などの選別,最適化した.さらに,マイクロビース配置型やクロマト機能材料配置型に基づいた複数の抗体マーカーが配置可能なマルチ型イムノセンサーを構築した. 2.マイクロ流体チップ技術と分離素材技術を連携させ,サンプルに混在するセンサー阻害物質除去能と微量サンプル濃縮能を有する試料前処理チップを作製した. 3.発色,蛍光,電極法等のデバイスを用いてマイクロリットルレベルでの微量採血でも診断が可能な高感度測定デバイスを設計し,デバイスを小型化した. 4.設計試作した各種センサーの特性を,1)センサー応答の評価,2)前処置条件の検討及びチップ作成,3)サンプリング及び導入装置,4)測定デバイスと小型化の検討,等の観点から再検討し,低侵襲型診断システムを最適化した. 5.固相として塗布している抗体溶液中に金コロイド修飾抗体を混ぜることによって,抗原測定時に僅かな抗原捕捉金コロイド修飾2次抗体しかない場合(抗原濃度が薄い)でも固相側の金コロイドによって発色を増強する方法(金コロイド修飾抗体入り固相化抗体塗布法)を開発し,テストストリップの高感度化を達成した. 6.金コロイド修飾抗体入り固相化抗体塗布法を用いて,血清total-PSA値2ng/mlを検出目標としたテストストリップを作製した.臨床応用を図るべく,既に当院泌尿器科外来において臨床検体約50例を文橡に同キットを使用したPSAの検出を試み,簡便性,迅速性,正確性,再現性,実用性等を評価した. 7.pro-PSAがtotal PSAを凌駕しうる前立腺癌の新規マーカーとなりうるかを検討すべく,ペプチド合成を行いpro-PSAのモノクローナル抗体を作製する予定であったが,適切な抗体が作製できず,今後の検討課題となった., 研究課題/領域番号:17659498, 研究期間(年度):2005 – 2006, 出典:「泌尿器悪性腫瘍に対するバイオ診断チップを用いたセルフスクリーニングシステム」研究成果報告書 課題番号17659498 (KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) (https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-17659498/)を加工して作成, 金沢大学医薬保健研究域医学系}, title = {泌尿器悪性腫瘍に対するバイオ診断チップを用いたセルフスクリーニングシステム}, year = {2016} }