@techreport{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00054142, month = {Apr}, note = {白血病細胞では綱胞周期調節タンパクであるCDK2,CDK4タンパクが過剰発現しており,HLA-A^*2402健常者ではCDK2,CDK4タンパク由来のCDK2_<167-175>,CDK4_<179-187>ペプチドに対するT細胞の末梢性トレランスが不完全であることを昨年までに確認した. HLA一致同種造血幹細胞移植(allo-SCT)ドナーの末梢血単核細胞から,magnetic beadsを用いて分離したCD8陽性ナイーヴT細胞を,CDK2_<167-175>ペプチドをパルスしたA24-T2(CDK2_<167-175>-T2)とCDK4_<179-187>-T2で繰り返し刺激してCDK2_<167-175>ペプチド特異的CTL(CDK2_<167-175>-CTL)とCDK4_<179-187>-CTLを誘導した後に,CDK2とCDK4タンパクを過剰発現している患者白血病細胞と,同じ患者由来でCDK2とCDK4タンパクを過剰発現していないEpstein-Barrウイルス形質変換B細胞株(EBV-LCL),ドナー由来のEBV-LCL,ドナー骨髄単核細胞(BMMC)に対するCDK2_<167-175>-CTLとCDK4_<179-187>-CTLの反応性を検討した.CDK2_<167-175>-CTLとCDK4_<179-187>-CTLは,白血病細胞と共培養するとIFNγを放出したが,患者由来のEBV-LCL,ドナー由来のEBV-LCL, BMMCと共培養してもIFNγを放出しなかった.この結果から,健常ドナー由来のCDK2_<167-175>-CTLとCDK4_<179-187>-CTLは患者白血病細胞とEBV-LCL細胞でのCDK2_<167-175>とCDK4_<179-187>の発現量の差を認識して,患者白血病細胞のみを特異的に傷害したことが明らかとなり,健常ドナーの末梢血中には白血病細胞が過剰発現している自己抗原CDK2_<167-175>,CDK4_<179-187>に対する抗原ペプチド/MHC分子高結合性CTLが存在していると考えられた.従ってallo-SCT後CDK2_<167-175>及びCDK4_<179-187>ペプチドワクチンを患者に投与して抗原ペプチド/MHC分子高結合性CTLを効率よく増殖させることが出来れば,移植片対白血病効果を誘導できる可能性が示唆された.さらにこの可能性を裏付けるために,CDK2_<167-175>/HLA-A24マルチマー,CDK4_<179-187>/HLA-A24マルチマーを用いて,allo-SCTを受けた患者末梢血中のCDK2_<167-175>-CTLとCDK4_<179-187>-CTLの有無と移植片対白血病効果との関連性を検討した., 研究課題/領域番号:16659252, 研究期間(年度):2004 – 2005, 出典:「抗原ペプチド/MHC分子高結合性CTLの誘導を指標とした腫瘍抗原の同定」研究成果報告書 課題番号16659252 (KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) (https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-16659252/)を加工して作成, 金沢大学医薬保健研究域医学系}, title = {抗原ペプチド/MHC分子高結合性CTLの誘導を指標とした腫瘍抗原の同定}, year = {2016} }