@techreport{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00054190, month = {Apr}, note = {十二指腸食道逆流による逆流性食道炎-Barrett食道-食道腺癌の発生とcyclooxygenase 2 (COX2)の発現との関係を調べるとともに、選択的COX2阻害薬によるBarrett食道、食道腺癌のchemopreventionの可能性を調べる目的で、7週齢のF334雄性ラットを用いて以下のモデルを作成した。選択的COX2阻害薬としてはcelecoxibを使用した。 Group I 十二指腸食道逆流群(Duodenoesophageal reflux, DGR群) ラット80頭を用いて、十二指腸食道逆流モデルを作成した。すなわち、胃全摘術後、十二指腸断端を閉鎖し、空腸を挙上しTreitz靱帯より4cm肛門側部位で、端側で食道空腸吻合を行った。 Group II 十二指腸食道逆流+celecoxib投与群(Duodenoesophageal reflux with celecoxib, DGR+CLX群) ラット80頭を用いてGroup Iと全く同じモデルを作成し、術後1週目からcelecoxibを500ppmの濃度で経口投与を開始した。 Group III、Control群 手術を行わずcelecoxibも投与しない群で10頭とした。 手術10,20,30,40週間後に犠牲死させて、Barrett食道・食道腺癌の発生率を比較するとともに、COX2 mRNA発現、PGE2産生量などを検討した。その結果、DGR群ではBarrett食道と食道腺癌の頻度は継時的に高くなり、40週目には89%,47%と高率に認められたのに対して、DGR+CLX群ではともに0%と有意に低率であった。COX2 mRNAの発現はDGR群では10週及び20週の時点でcontrol群に比較して有意に上昇しており、DGR+CLX群でも同様であった。しかしPGE2はDGR群では10週の時点でcontrol群に比較して有意に上昇しているものの、DGR+CLX群では有意に低下しておりcelecoxibの効果が示唆された。, 研究課題/領域番号:13877199, 研究期間(年度):2001 – 2002, 出典:「バレット上皮の癌化とその制御に関する基礎的研究」研究成果報告書 課題番号13877199 (KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) ( https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-13877199/ )を加工して作成, 金沢大学医薬保健研究域医学系}, title = {バレット上皮の癌化とその制御に関する基礎的研究}, year = {2016} }