@techreport{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00054234, month = {Mar}, note = {アスパラギンエンドペプチダーゼ(AEP)は、AsnのC末端側で切断するシステインプロテアーゼであり、後期エンドソームからリソソームに局在する。最近、AEPは外来抗原や自己抗原(ミエリン塩基性タンパク質:MBP)のプロセッシングの初期過程を担うことを示唆する報告が相次いだ。しかし、これらの報告はAEP阻害剤を用いたin vitroの実験系であったので、AEP KOマウスを用いて、抗原のプロセッシングと抗原提示並びに免疫寛容の成立と破綻におけるAEPの役割を明らかにすることを本研究の目的とした。本年度は、MBPペプチドを用いた実験的自己免疫性脳脊髄炎(EAE)発症におけるAEPの役割を中心に研究を進めた。EAEはMHC拘束性であるので,まずEAE感受性のSJL系統との交配によりH-2^sをホモに持つEAE感受性のAEP KOマウスを作出した。つぎにAEPの切断点を含むMBP_<89-101>ペプチドを用いて、AEP KOマウスとコントロールマウスでEAEの発症を比較したが、発症率やピークスコア、発症日数に有意な差は認められなかった。MBP_<89-101>ペプチドはcryptic-dominantなエピトープを中央に持つが、両端にはsub-dominantなエピトープを含むことと、カテプシンGの切断点も含んでいたので、現在各々のエピトープだけを持つペプチドでEAE発症を比較している。なお、マウスでは胸腺並びに末梢のB細胞において、AEPとカテプシンGは両方とも発現していることを明らかにした。一方、AEP KOマウスは、加齢と共に脾臓が異常に肥大することがわかった。赤脾随と白脾随の境界や濾胞構造が形成されず、リンパ球の比率が半分以下となり、未成熟な単球系や顆粒球系の細胞が異常に増加していた。抗原提示とどのように繋がるかは不明であるが、ヒトの疾患との関連も模索しながら原因解明を進めている。, 研究課題/領域番号:16043221, 研究期間(年度):2004, 出典:「自己免疫疾患におけるアスパラギンエンドペプチダーゼによる免疫記憶の調節」研究成果報告書 課題番号16043221 (KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) (https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-16043221/)を加工して作成, 金沢大学学際科学実験センター}, title = {自己免疫疾患におけるアスパラギンエンドペプチダーゼによる免疫記憶の調節}, year = {2018} }