@techreport{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00054295, month = {Mar}, note = {HBs抗原で免疫した野生型のマウス骨髄細胞を、骨髄細胞を枯渇させたHBsトランスジェニックマウスに移植することによって、急性肝炎→慢性肝炎→前癌状態→肝癌と発症するモデルを用いて、前癌状態において選択的に発現が変化する遺伝子群を、蛍光ディファレンシャル・ディスプレイ(FDD)法にて包括的に検索し、同定した。その結果、(1)5種類の未知遺伝子ならびに、19種類の既知遺伝子の発現が増強していたのに対して、19種類の既知遺伝子の発現が低下していた。(2)5種類の未知遺伝子を定量的RT-PCR法にて検討したところ、このモデルのみならず、diethylnitrosamine投与による肝癌発症モデルでの前癌状態においても、これらの遺伝子発現が肝臓内で発現が増強していることを確認した。(3)このモデルの前癌状態で発現が増強していた既知遺伝子のうち、機能の詳細が不明であるセリン・スレオニン・キナーゼ、pim-3の発現様式について検討した結果、HBs-Tgマウスでの肝癌発症モデルとdiethylnitrosamine投与による肝癌発症モデルとの両者において、前癌状態においてpim-3の発現が増強していることを、半定量的RT-PCR法にて確認した。(4)ヒトpim-3の塩基配列の報告がなかったため、ヒトpim-3の完全長cDNAをクローニングして、その塩基配列を決定した。ヒトpim-3cDNAは全長約2.4kbで、981bp(326アミノ酸)からなるopen reading frameを保有していて、これまでに報告されているマウス・ラットpim-3とアミノ酸レベルで94%一致していることが明らかになった。さらに、ヒト肝癌細胞株でpim-3が恒常的に発現していることも確認した。, 研究課題/領域番号:14021035, 研究期間(年度):2002, 出典:「B型肝炎ウイルス発癌モデルでの肝臓での特異的発現遺伝子の包括的検索」研究成果報告書 課題番号14021035 (KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) (https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-14021035/)を加工して作成, 金沢大学がん進展制御研究所}, title = {B型肝炎ウイルス発癌モデルでの肝臓での特異的発現遺伝子の包括的検索}, year = {2014} }