@techreport{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00054312, month = {Mar}, note = {主観的認知障害(Subjective cognitive impairment ; SCI)は将来的な認知機能低下に寄与することが明らかになっているが(Garcia-Ptaceka S. et al, 2016)、SCIを測定する方法は統一されておらず、どのような方法が最も精度が高いのかわかっていない。また、アルツハイマー病の危険因子であるApoE E4とSCIとの関連は明らかになっていない。したがって本研究は、SCIの程度の強さや内容とApoE E4有無と将来の認知機能低下の関連を明らかにすることを目的とした。 金沢大学脳神経内科では2006年より石川県七尾市中島町で認知症コホート研究を実施している(中島町研究)。2007~2014年に中島町研究の脳健診を受診し、正常認知機能と判定された高齢者のうち、SCIに関するアンケート(「人の名前が出てこない」、「ものの置き忘れ」など7項目について「ない : 0点」、「時々ある : 1点」、「よくある : 2点」のいずれかを選択する形式)に回答した方(n=1486)について追跡調査を行なった(平均追跡期間7.2年)。追跡できた904例(追跡率61%)について、ApoE E4有無別にそれぞれのSCIに関するアンケートと認知機能悪化との関連を検討した。 ApoE E4保有者では、認知機能悪化に対する「ものの置き忘れ」のオッズ比(95%信頼区間)は、「ものの置き忘れ」が「ない」ことを基準とした場合、得点が1点上がる毎に2.94(1.18-7.31)であったが、ApoEE4非保有者ではこの関連を認めなかった。 ものの置き忘れに関するSCIがあり、ApoE E4保有の高齢者は、将来の認知機能低下リスクが高いことが示唆された。, 研究課題/領域番号:18H00034, 研究期間(年度):2018, 出典:「地域における主観的認知障害とApoE E4とアルツハイマー病発症との関連」研究成果報告書 課題番号18H00034 (KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) (https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-18H00034/)を加工して作成, 金沢大学医薬保健研究域医学系}, title = {地域における主観的認知障害とApoE E4とアルツハイマー病発症との関連}, year = {2020} }