@techreport{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00054366, month = {Apr}, note = {<研究目的>血液がんにおけるA・B抗原減弱とその他の血液型減弱との関連性を検証する。 <研究方法>A・B抗原減弱を認める血液がん患者を対象として、Rh系血液型とKidd血液型を対象としフローサイトメトリーを用いて発現率と蛍光強度の測定を行った。対象としてO型健常人を用いた。 <研究成果>陽性対象の発現率と蛍光強度の測定を行い、被検血球はO型Rh(D)陽性を10例使用した。発現率の結果は平均でRh(C)抗原92%、Rh(c)抗原98%、Rh(E)抗原97%、Rh(e)抗原93%、Jk(a+)抗原84%、Jk(b+)抗原94%、Rh(D)抗原99%であった。蛍光強度(GMFI)の結果は平均でRh(C)抗原251、Rh(c)抗原613、Rh(E)抗原362、Rh(e)抗原143、Jk(a+)抗原52、Jk(b+)抗原87、Rh(D)抗原301であった。Rh(D)抗原を除き、抗原量に量的効果があるので陰性対照と比べ蛍光シフトが弱いものが存在し一部閾値として設定できないものが存在した。陽性対照でRh(D)が僅かに2峰性を示すのは、使用している抗D試薬がIgGの2量体構造が影響しているものと考えられた。 これまで過去にA・B抗原に減弱を認めた患者5例に対し、Rh(D)抗原を測定したところ、発現率99%と減弱を認める症例は存在しなかった。次にJk(a+)抗原とJk(b+)抗原について抗原を測定したところ抗原ヒストグラムパターンがキメラ像を呈した。原因として、輸血による抗原陰性血球が混和していることにより2峰性を示したことが考えられ、減弱との判別を困難にした。これまでの検討から輸血の影響が検査結果に大きく影響を与えるため、今回は未輸血の3例に対して、測定を試みた。ABO血液型はA、B、O型それぞれ1例ずつであった。発現率はいずれもA型93%、B型94%と、A・B抗原減弱は認めなかった。併せてD、Kidd抗原も発現率はD抗原98%、Jk(a+)抗原98%、Jk(b+)抗原99%と減弱を認めなかった。以上より、各血液型との減弱減少に関する関連性は認めないが、解析症例を増やし検討する余地があろう。, 研究課題/領域番号:16H00669, 研究期間(年度):2016, 出典:「血液がんにおけるA・B抗原減弱とその他の血液型減弱との関連性の検証」研究成果報告書 課題番号16H00669 (KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) (https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-16H00669/)を加工して作成, 金沢大学附属病院}, title = {血液がんにおけるA・B抗原減弱とその他の血液型減弱との関連性の検証}, year = {2021} }