@techreport{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00054418, month = {May}, note = {実験や実習などの作業を伴う授業を実践することで, 数学への興味・関心が湧き, 内容の理解が深まることが多く, 自ら学ぼうとする学習姿勢が生まれてくると思われる。そこで, 実験や実習などを伴う興味深い教材の開発と, 数式処理ソフトを利用した問題解決やグラフソフトやパワーポイントなどを使用した授業を実践することにした。実験や実習などを伴う授業を通して, 生徒の数学への興味・関心がどの程度増えたか, 学習時間や学習への取り組み方にどのような変化が生じたかなどについて, アンケート調査や, 学習状況や学習への取り組み姿勢の観察・把握, 基礎的な内容の定着度の測定を行い, 事前と事後の変化を分析し, その授業だけの効果なのか, 継続的な効果が認められるのか, また, そのような授業の実施の頻度との関係を明らかにする。 実験や実習を伴う教材, およびPCを活用した授業実践として, ①サンソン図法による地図からミニ地球儀を作成する, ②ボンヌ図法やモルワイデ図法など地図投影法を数学的に明らかにする, ③RSA暗号を体験する, ④紙コプターによる実験・測定を行う, ⑤ゲームを利用してアルゴリズムを学習する, ⑥ポーカー必勝法について考える, などの授業を実践した。1クラスについて, 9~11月の3か月間, 毎授業をビデオに撮り, 毎回授業後にアンケート調査を実施して, 生徒の取り組み状況や意識について調査を行った。 その結果, 実験や実習を伴う授業では, 通常の授業よりは興味を持って, 集中して授業に取り組めていた。このような授業に興味を持って集中して取り組めたと回答した生徒の方が家庭学習時間が多く, 継続的な学習が行えていて, 今回のような授業が生徒の学習に効果を与えていることはわかった。このような授業を行う頻度と, 定着を図るための演習, 理解のための解説とのバランスをどの程度にとればより効果的であるかということはわかっていない。このような教材の開発と, 実験や実習を伴う授業の実践は, その準備がたいへんであるが, 生徒への効果は大きい。, 研究課題/領域番号:25913002, 研究期間(年度):2013-04-01 – 2014-03-31, 出典:研究課題「数学的実験や実習を取り入れた教材の開発とその授業実践による効果について」課題番号25913002 (KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) (https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-25913002/)を加工して作成, 金沢大学人間社会学域学校教育学類}, title = {数学的実験や実習を取り入れた教材の開発とその授業実践による効果について}, year = {2020} }