@techreport{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00054422, month = {Jul}, note = {【研究目的】交代浴は,痔痛や浮腫の軽減,関節軟部組織の伸張性を高めるために臨床上用いられる.またNeurometer(東洋メディック)は,2000Hzと250Hz,5Hzの3種類の正弦波形の電気刺激を与え,認知可能な最小電流量である電流知覚閾値(以下CPT)を測定する末梢神経検査装置で,2000HzはAβ線維,250HzはAδ線維,5HzはC線維の評価が可能である.交代浴に関する末梢神経への影響に関する報告はないため,今回はNeurometerを用いて交代浴による各神経線維への影響を検討した. 【研究方法】対象は健常女性12名12右手で年齢21.8±0.4歳であった.本研究は本大学倫理審査委員会の承認を得て,被験者に同意を得た上で実施した.交代浴の方法は40~42℃の温水と12~14℃の冷水を準備して,右手関節より遠位部を温水4分間,冷水1分間の温冷あるいは冷温の順の交代浴を各5セット行ない,その後に温冷温では温水4分間,冷温冷では冷水1分間実施した.CPT値の計測は交代浴直前と直後,交代浴30分後とした,Neurometerの電極は,右中指の遠位指節間関節に取り付け,測定は2000Hz,250Hz,5Hzの順で二重盲検法にて行った.交代浴直前と直後,直前と30分後のCPT値の比較は対応のあるt検定を,さらにボンフェローニの補正をおこない有意水準は5%とした. 【研究成果】温冷温において2000Hz,5Hzの交代浴直後のCPT値は直前より有意に大きかった.冷温冷において2000Hzで直後と30分後は直前より有意に大きく,250Hzで直後は直前より有意に大きかった.両方法とも30分後の250Hz,5Hzは有意差がなく,交代浴のAδ,C線維への影響は持続しなかった.痛覚に寄与するAδ,C線維はともに交代浴直後のみのCPT値の上昇であった.つまり交代浴による痔痛軽減の持続的効果は,末梢神経への影響だけでなく,感覚受容器や発痛物質など他の要因の影響も示唆された., 研究課題/領域番号:24931033, 研究期間(年度):2012, 出典:研究課題「温冷交代浴の施行前後における手指電流知覚閾値の変化」課題番号24931033 (KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) (https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-24931033/)を加工して作成, 金沢大学附属病院}, title = {温冷交代浴の施行前後における手指電流知覚閾値の変化}, year = {2019} }