@techreport{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00054442, month = {Apr}, note = {まず脳内根および末梢部の顔面神経麻痺モデル動物を作成した。脳内根弯曲部での顔面神経の切断に際しては、再生の過程を観察するためには必要最小限の脳障害モデルを作成する必要があり、超精密脳定位固定装置とマイクロマニピュレーターを組み合わせて、従来とは異なる方法でモデルを作成した。 中枢性軸索障害モデルと側頭骨外顔面神経障害モデル(=末梢軸索障害モデル)の間で、神経軸索障害後に起始神経核部においてみられるNOSの発現性に違いがあるかどうかを検討した。NOSの同定のためにはNADPH-diaphorase染色と、NOSの免疫組織学的検討を併用した。まず、神経系は異なるが聴覚系の求心性交叉性投射路である、プローブスト交連と顔面神経末梢軸索の切断結果を比較したところ、顔面神経末梢軸索障害後にはプローブスト交連障害後に比べて、NOSの発現は時間的にはゆっくりとしており、NOSの発現機序や働きの面で両者の間では違いがあることが示唆された。次に、顔面神経脳内根(中枢性軸索)障害モデルでは、プローブスト交連切断後に強く発現がみられる受傷早期にはNOSの発現は全く見られず、同じ中枢内での軸索障害でも、系によりNOSの発現時期に違いがみられることがわかった。また同じ顔面神経軸索を、末梢部で切断した場合と中枢部で切断した場合では、NOSの発現時期には大きな違いがみられす、受傷後10日目から2週間目頃に発現のピークがみられるが、発現の強さは明らかに顔面神経脳内根(中枢性軸索)障害モデルにおいて強くみられることが判明した。このことから、NOSの働きの複雑性が示唆された。また中枢の神経変性に影響を与えうる投与薬剤としてはNOS inhibitorやNMDA receptor antagonnistなどがあるが、これらの薬剤単独では再生に著明な効果は認められなかった。, 研究課題/領域番号:11770983, 研究期間(年度):1999-2000, 出典:「顔面神経脳内根障害後の麻痺を改善させられるか?」研究成果報告書 課題番号11770983 (KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) ( https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-11770983/ )を加工して作成, 金沢大学医薬保健研究域医学系}, title = {顔面神経脳内根障害後の麻痺を改善させられるか?}, year = {2016} }