@techreport{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00054513, month = {Apr}, note = {C型肝炎は、治療過程で感染・発症した者が多く、日常生活の行動変容のみではコントロールしきれないことが多く、長期間のうちに発癌に至る可能性の高い特殊な慢性疾患であるが、患者の長期的な経過に注目した実態は明らかにされていない。そこで、C型肝炎由来の肝癌患者の発症から現在に至る心理的特徴および療養行動を記述的に明らかにすることを目的とした。対象は、HCV抗体プラスであることを告げられている者の内、肝癌で治療を受けている入院患者10名であり、事前に研究主旨、方法を説明し、同意を得た。面接の進め方は、疾患・治療についての経時的な思い、日常生活の過ごし方を中心に、本人が自由に表現しやすいように、研究者は傾聴する態度で接した。面接時間は、対象1名につき約1時間であった。面接内容は遂語録にして、事例毎の共通や差異、背景との関連などについて検討した。その結果、共通として、診断時から患者の疾患に対する関心は高く、本と医師の説明から予後を含めて疾患を理解していた。肝炎発症は仕方がない・病気の進行はなるようにしかならない・癌について深刻に考えたくないという思いから、日頃は病気について触れずに、支えてくれる家族に感謝しつつ充実した生活を送ろうと考えていた。医療者の伝えた療養行動は日常生活の一般的な注意事項であり、これまでの生活を変えた者はいなかった。ただし、肝癌発症を予防する唯一の方法という思いから、医師への信頼は厚く、定期受診・服薬行動を継続し、肝機能データの悪化に注目していた。肝癌発症の有無に関わらず、C型肝炎由来の肝癌については、他の癌と異なり、早期発見・治療により治癒可能と捉えていた。違異は、肝癌発症後、飲酒などの生活の中に原因を見い出せる者は後悔する傾向、再発を経験した者は自分の予測よりも肝癌を恐ろしい病気と捉える傾向が見られた。, 研究課題/領域番号:10771380, 研究期間(年度):1998 – 1999, 出典:「C型肝炎患者の病期別にみた心理的特徴および療養行動」研究成果報告書 課題番号10771380 (KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) (https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-10771380/)を加工して作成, 金沢大学医薬保健研究域医学系}, title = {C型肝炎患者の病期別にみた心理的特徴および療養行動}, year = {2016} }