@techreport{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00054525, month = {Apr}, note = {昨年度の本研究において,門脈内へ投与したオレイン酸が糸球体瀘過値(GFR)を増加させることを明らかにした.本年度は,肥満において血中濃度の上昇が認められるレプチンの腎機能ならびに腎交感神経活動への効果を検討した.麻酔下雄性Sprague-Dawleyラットの左腎神経束にステンレス電極を装着し腎交感神経活動および単位時間あたりのバースト数をコンピュータに記録した.併せて,膀胱尿,動脈血を経時的に採取し,腎クリアランス実験を行った.リコンビナントマウスレプチン1mg/kg BWを静注し,尿量,尿中電解質排泄量,イヌリンクリアランスによるGFRを測定し,腎交感神経活動を記録した.平均血圧,心拍数,GFRに有意な変動は認められなかった.腎交感神経活動はレプチン投与開始後0-30,30-60,60-90,90-120分において,前値の23,29,43,61%増加し,120-150,150-180分でも前値の54,52%の増加が持続した.一方,尿中ナトリウム排泄量は,前値の707nEq/100gBW/minからレプチン投与後の0-30,30-60分ではそれぞれ2056,2517nEq/100gBW/minへ増加したが,その後は1343,948,784,683nEq/100gBW/minと漸減した.ナトリウム排泄分画もこれと平行して変化した.以上よりレプチンは尿細管でのナトリウム再吸収を抑制する一方,腎交感神経活動を亢進させ,両者のバランスによりナトリウム排泄が規定されるものと推測された.肥満においてはレプチン,遊離脂肪酸等の液性因子が複合的に腎に作用して,GFRの増加,腎交感神経活性の亢進,ナトリウム貯留という特異な腎機能の変化をもたらし,高血圧の発症に関与する可能性が考えられる., 研究課題/領域番号:10770525, 研究期間(年度):1998 – 1999, 出典:「門脈内脂肪酸注入の腎血行動態に及ぼす効果」研究成果報告書 課題番号10770525 (KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) (https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-10770525/)を加工して作成, 金沢大学附属病院}, title = {門脈内脂肪酸注入の腎血行動態に及ぼす効果}, year = {2016} }