@techreport{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00054530, month = {Apr}, note = {CD19、CD22の発現量はB細胞の抗原レセプターのシグナルを質的、量的に変化させることによりB細胞トレランスの制御、自己抗体の産生に深く関与していることが示唆されている。そこで膠原病患者でもB細胞におけるCD19、CD22の発現量の異常が自己抗体産生に関与しているという仮説の下、膠原病患者由来のB細胞上のCD19、CD22などの細胞表面抗原の発現量を検討した。全身性強皮症(SSc)患者ではCD19の発現量は健常人と比較して20%増加していた。また、CD19はB細胞上ではCD21と結合し、CD19/CD21複合体を形成している事実と合致して、CD21発現量もSSc患者では健常人と比較して23%増加していた。しかしながら、SSc患者由来B細胞上のCD20、CD22、CD40の発現量は健常人と同程度であった。上述した如く、SSc患者由来B細胞ではCD19の発現量が20%だけ増加していた。この20%にすぎない増加が自己免疫誘導に直接関連しているかを明らかにするため、CD19発現量を同様に16%だけ増加させたCD19トランスジェニックマウス(TG-4)における自己抗体産生を検討した。TG-4マウスではIgM抗2本鎖DNA抗体価を除いて、抗1本鎖DNA抗体、抗ヒストン抗体、抗2本鎖DNA抗体、リウマトイド因子(RF)が血清中で野生型マウスに比べて有意に上昇していた。しかしながら、SScに特異的な抗セントロメア抗体、抗トポイソメラーゼI抗体は検出されなかった。このようにSSc患者での自己抗体産生などの自己免疫現象はB細胞上のCD19、CD21の発現量の増加と関連している可能性が示唆された。, 研究課題/領域番号:10770394, 研究期間(年度):1998 – 1999, 出典:「膠原病患者由来B細胞におけるCD19、CD20の発現量,シグナル伝達の解析」研究成果報告書 課題番号10770394 (KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) (https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-10770394/)を加工して作成, 金沢大学附属病院}, title = {膠原病患者由来B細胞におけるCD19、CD20の発現量,シグナル伝達の解析}, year = {2016} }