@techreport{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00054534, month = {Apr}, note = {皮膚の創傷治癒過程におけるアポトーシス関連因子の動態について検索して,以下のような成果を得た. 1.マウス皮膚損傷とFas抗原(Fas)及びFasリガンド(Fas L) Fas及びFas Lは,両者とも好中球には局在せず,マクロファージや線維芽細胞の細胞膜や細胞質にFas及びFas L陽性所見が認められた.特に,マクロファージや線維芽細胞では,Fas又はFas L単独で陽性を示すものと,両者ともに陽性を示すものとが混在していた.また,Fas及びFas Lの発現量は,受傷後6日目で最大となることから,Fas-Fas L系を介したアポトーシスが,創傷治癒過程の増殖期に重要な役割を果たしている可能性が示唆された. 2.ヒト皮膚損傷とc-Jun及びc-Fos ヒト皮膚損傷を試料として,c-Jun及びc-Fosの組織・細胞レベルでの局在を免疫組織化学的に検討した.受傷後1日未満では,一部の好中球の核にc-Jun及びc-Fos陽性所見が認められた.受傷後1日以上では,マクロファージや線維芽細胞の核に陽性所見が認められた.c-Jun及びc-Fos陽性率は受傷後1日未満の損傷では低く,受傷後1日から顕著に増加し,受傷7日で最高に達した.これらの結果はc-Jun及びc-Fosが皮膚創傷治癒,特に細胞増殖と密接な関係のあることを示唆している. 3.ヒト皮膚損傷とPCNA及びLewis-Y抗原(Le^y) ヒト皮膚損傷を試料としてPCNA及びLeyの組織・細胞レベルでの局在を免疫組織化学的に検討した.PCNAについてはc-Jun及びc-Fosと同様の結果を得た.Le^yについては,好中球の細胞表面に陽性所見が認められ,マクロファージや線維芽細胞に明らかな陽性所見は認められなかった., 研究課題/領域番号:10770187, 研究期間(年度):1998 – 1999, 出典:「皮膚損傷治癒過程におけるアポトーシス関連因子の動態解析」研究成果報告書 課題番号10770187 (KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) (https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-10770187/)を加工して作成, 金沢大学医薬保健研究域医学系}, title = {皮膚損傷治癒過程におけるアポトーシス関連因子の動態解析}, year = {2016} }