@techreport{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00054561, month = {Apr}, note = {ADAM(A Disintegrin And Metalloproteinase)はヘビ毒メタロプロテアーゼおよびディスインテグリンと相同性を示す遺伝子群の総称である。我々はトロンボスポンジン(TSP)タイプIモチーフを有するユニークなADAMファミリー分子、ADAMTS-1を同定し、(Kuno K.et al.,1997)、その解析を行っている。今回、ADAMTS-1遺伝子の炎症における役割を調べる目的で、同遺伝子を過剰発現するトランスジェニックマウスの作製、解析を行っているが、この課題は現在進行中であるため、同時に進めていたADAMTS-1の細胞外マトリックス(ECM)結合領域の解析およびプロテアーゼ活性の解析結果について報告する。まずCOS-7細胞発現系を用いてADAMTS-1の分泌性等について調べた結果、ADAMTS-1がECM結合性であることが明らかとなった。また種々の部分欠損変異体を作製して解析した結果、ADAMTS-1の末端側領域のうち、3つのTSPタイプIモチーフおよびその間のスペーサー領域が、それぞれ独自にECM結合能を有することがわかった。一方、プロテアーゼインヒビターであるα_2-マクログロブリン(α2M)とプロテアーゼとの複合体形成は、そのプロテアーゼ活性に依存的であることが知られていることから、ADAMTS-1のα2Mとの複合体形成能を調べた。その結果、COS-7細胞で発現したADAMTS-1はα2Mと200kDa前後の高分子量の複合体を形成する活性があることがわかった。またADAMTS-1のZn結合モチーフにおける変異体ではα2Mとの複合体形成能が失われることがわかり、これらの結果からADAMTS-1が活性型のメタロプロテアーゼドメインを有することが示唆された。以上のことから、ADAMTS-1はECM結合性のメタロプロテアーゼであることがわかった。, 研究課題/領域番号:10163216, 研究期間(年度):1998, 出典:「炎症時に発現されるADAMTS1遺伝子のトランスジェニックマウスの作製と解析」研究成果報告書 課題番号10163216 (KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) (https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-10163216/)を加工して作成, 金沢大学がん進展制御研究所}, title = {炎症時に発現されるADAMTS1遺伝子のトランスジェニックマウスの作製と解析}, year = {2016} }