@techreport{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00054568, month = {Apr}, note = {原料が無駄なく完全に有用物質あるいは製品に変換されるならば、排ガス、排水、固形廃棄物等は発生しないはずである。本研究では、林産資源を例に水蒸気爆砕によって木質物質から分離されたセルロース、ヘミセルロース、メタノール可溶性リグニン、Klasonリグニンなどをそれぞれに適合した製品に変換する有効性を効率やコストばかりでなく環境保全の面から究明することを目的にしている。セルロースからの高品質パルプの製造、ヘミセルロースの糖質物への変換と機能性食品の製造、メタノール可溶性リグニンからの機能性高分子材料の合成、Klasonリグニンの炭化による土壌改良剤の製造などについて開発的研究を行う。本年度はメタノール可溶性リグニンの化学的特性を明らかにし、メタノール可溶性リグニンから熱硬化性と耐熱性に優れたエポキシ樹脂を合成する方法を開発した。水蒸気爆砕によって木材から分離されたメタノール可溶性リグニンのエポキシ化とリグニンエポキシ樹脂の物理的・化学的特性について実験的に検討した。メタノール可溶性リグニンから合成されたエポキシ化リグニンはビスフェノールAジグリシジルエーテルよりも熱硬化性に優れた樹脂であり、内分泌攪乱物質(環境ホルモン)とされるビスフェノールA成分を骨格に含まないことから、生態系に優しいバイオポリマーとわかった。したがって、このようなリグニン樹脂の開発と実用化はゼロエミッションにもとずく天然資源の有効利用として今後ますます期待される。, 研究課題/領域番号:10141214, 研究期間(年度):1998, 出典:「原料構成成分の適合製品化による汚染物無排出型の林産資源有効利用技術の開発」研究成果報告書 課題番号10141214 (KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) (https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-10141214/)を加工して作成, 金沢大学理工研究域}, title = {原料構成成分の適合製品化による汚染物無排出型の林産資源有効利用技術の開発}, year = {2016} }