@techreport{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00054727, month = {Apr}, note = {核内受容体は特有のリガンド存在下に多数の遺伝子群を協調的に発現制御する転写因子で,フィブラート剤チアゾリジン剤は,それぞれ核内受容体PPARαおよびγを標的としている.PPARsに限らずRetinoid-X-receptor (RXR)とヘテロダイマーを形成して作用する核内受容体は,近年代謝に重要な多数の遺伝子の制御が示され,MetSに代表される代謝疾患治療戦略の重要な標的となっている.しかし,動物実験では明らかでもヒトでも同じとは限らない.この点で機能的遺伝子変異の同定は重要な知見を与えるものであり,また核内受容体を標的とする治療の開発には必須の情報でもある. 我々は高脂血症患者を対象としてPPARα,γ,δ,LXRα,Farnesoid-X-receptor (FXR),RXRγ遺伝子を検索,これまでに4個のミスセンス型(PPARαG395E, PPARαD140N, PPARγ2 P12A, RXRγG14S)と5'端非翻訳領域の多型1個(FXR -1g->t)を同定した. RXRγ S14多型保持者は一般人(5%)と比較しFCHLに有意に高頻度(15%)で,TG高値およびHDL-C低値であり,冠動脈造影施行105例でcoronary stenosis indexが有意に高値であった.機能解析でRXRγS14は機能亢進型であり,リポ蛋白リパーゼプロモーター配列の転写をより強く抑制した.これらの結果よりRXRγ遺伝子はFCHLの遺伝子背景に何らかの寄与をしていると考えられた. FXR遺伝子-1g->t多型では-1t保持者は有意にBMI高値,TC低値,拡張期血圧低値,腹部USで脂肪肝は低頻度と多彩な影響がみられた.またスタチンを投与した症例の解析では,FXR-1t保持者は-1gg保持者に比べより強くTchが低下,治療効果の予測にも重要と考えられた., 研究課題/領域番号:17790603, 研究期間(年度):2005 – 2006, 出典:「代謝関連核内受容体遺伝子変異機能解析と肥満および脂質代謝異常」研究成果報告書 課題番号17790603 (KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) (https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-17790603/)を加工して作成, 金沢大学医薬保健研究域医学系}, title = {代謝関連核内受容体遺伝子変異機能解析と肥満および脂質代謝異常}, year = {2016} }