@techreport{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00054752, month = {Apr}, note = {[研究概要]平成17年度までの調査において,神経内分泌免疫学の観点からストレス対処能力と妊娠経過に何らかの関連がある可能性が示唆された。そこで平成18年度はストレス対処能力と妊娠経過との関連をさらに追及した。ストレス対処能力の指標にはSense of Coherence(以下SOC)を用い,妊娠前期,妊娠後期において同一対象者に調査を行った。 [結果・考察]70名の妊婦に依頼したところ全員から同意が得られた。妊娠前期,妊娠後期において継続調査が可能であった対象者のうち,早産リスク因子のある妊婦を除外した55名を分析対象とした。妊娠36週までの経過において早産であった者(早産群)は2名,切迫早産の治療を受けた者(切迫群)は15名であり,妊娠経過に異常がなかった者(正常群)は38名であった。SOCは時期別で有意差はなく強い正相関があった(r=0.78,p<0.01)。そこで妊娠経過別に妊娠前期のSOCを比較したところ,正常群143.2±16.8に比較し切迫群および早産群では128.6±16.8であり,SOC得点が有意に低かった(p<0.01)。さらにSOCカットオフポイントで妊娠経過を比較した結果,SOCが低い群では高い群に比べ切迫早産や早産の割合が高かった(p<0.05)。つまりストレス対処能力が低いことが妊娠経過に影響している可能性が示唆され,SOCが低い妊婦に対するストレス軽減ケアの重要性が示された。また,平成17年度までの結果におけるSOCとストレス関連物質との関連から,生体侵襲のない方法として,SOCによりストレス対処能力が低い妊婦をスクリーニングできる可能性も示唆された。 [結論]SOCが低い群では高い群に比べ切迫早産や早産の割合が高く,心理社会的ストレス反応に影響するストレス対処能力と妊娠経過との関連が明らかとなった。, 研究課題/領域番号:16791379, 研究期間(年度):2004 – 2006, 出典:「妊婦の心理社会的ストレスと早産発生率の関連-神経内分泌免疫学の観点から-」研究成果報告書 課題番号16791379 (KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) (https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-16791379/)を加工して作成, 金沢大学医薬保健研究域医学系}, title = {妊婦の心理社会的ストレスと早産発生率の関連: 神経内分泌免疫学の観点から}, year = {2016} }