@techreport{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00054753, month = {Apr}, note = {本研究の目的は、関節リウマチ(以下、RA)におけるPEA3の発現とその意義を検討することである。昨年度のウェスタンブロッティング、RT-PCRによる検討ではRAにおけるPEA3の発現は症例による発現差が大きかったため、本年度はreal-time PCRとcDNAマイクロアレイを用いて更に詳細な検討を行った。 (1)RA滑膜細胞におけるPEA3の発現(real-time PCR法を用いて) 人工関節手術の際に得られたRA滑膜組織(5例)から滑膜細胞を分離・抽出し、primary cultureの滑膜細胞からmRNAを抽出した。対照として変形性関節症(以下、OA)患者由来の滑膜細胞(5例)を用いた。これらのmRNAにおけるPEA3、MMP-3の発現をreal-time PCR法で検討したところ、RAの2症例において特にPEA3が高発現であった。これら2症例はMMP-3も同様に高発現しており、臨床的にRAのstageが進行し、かつ術前のCRP値、MMP-3値が高い症例と一致していた。 (2)PEA3高発現症例における遺伝子プロファイル解析(cDNAマイクロアレイを用いて) PEA3の発現が高かったRA2症例、低かったRA2症例、OA2症例のmRNAを用いてcDNAマイクロアレイ解析を行った。なお、t-testでp-value<0.05をcut off値とし、統計解析を施行した。RA群とOA群の比較から、RA特異的にup-regulateされる87の遺伝子と、RA特異的にdown-regulateされる12の遺伝子を明らかにした。更にRA特異的にup-regulateされる87の遺伝子中よりPEA3高発現症例でup-regulateされる20の遺伝子を検索した。この中には今までRAの炎症反応や病態形成に関与することが報告されているHLA-DRB1、clusterin、CD53遺伝子も含まれていた。特にHLA II型遺伝子であるHLA-DRB1は、自己抗体の産生に関与するとの報告もあり、PEA3がMMP-3やHLA-DRB1と密接に関わりながらRAの病態形成に関わっている可能性が示唆された。, 研究課題/領域番号:16790842, 研究期間(年度):2004 – 2006, 出典:「関節リウマチのパンヌス形成に関与する分子機構解明」研究成果報告書 課題番号1679084 (KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) (https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-16790842/)を加工して作成, 金沢大学医薬保健研究域医学系}, title = {関節リウマチのパンヌス形成に関与する分子機構解明}, year = {2016} }