@techreport{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00054807, month = {Apr}, note = {同種造血幹細胞移植は難治性白血病に対する唯一の根治療法であるが、依然として患者の3-4割が移植後に再発する。移植後白血病再発に対する治療成績は芳しくない。特に移植後早期再発の場合、再寛解導入療法や再移植時の移植関連毒性自体に耐えられないことも多い。マイナー組織適合抗原の候補であるCD62L由来多型ペプチドを決定し、難治性白血病に対する特異的同種免疫療法を行うことを最終目標として、研究を実施した。まず、HLA-A^*2402分子への親和性を考慮し、L-セレクチン多型部位を含む9アミノ酸(P型,S型各9種類)を全て合成した。IFN-gamma産生能を指標に候補ペプチドをスクリーニングし、HLA stabilization assayを利用して、ペプチドとHLA-A^*2402分子との結合性をフローサイトメトリーで確認した。さらに、L-セレクチン多型部位を含む100bpの遺伝子とHLA-A^*2402遺伝子を導入したT2-A24/L-selectin細胞に対する細胞傷害活性誘導能を指標に、S2ペプチドがマイナー組織適合抗原として機能することを確認した。S2ペプチドをパルスしたT2-A24細胞でドナーCD8陽性細胞をS2ペプチドで繰り返し刺激することにより、S2ペプチド特異的細胞傷害性T細胞を誘導した。次に、S2ペプチド/HLA-A24テトラマーとS2ペプチド特異的細胞傷害性T細胞を反応させ、PE蛍光色素の強さをフローサイトメトリーで解析することにより、S2ペプチド特異的T細胞の検出を試みた。その結果、移植片対宿主病発症後無再発患者の流血中にS2ペプチド特異的なT細胞の存在が確認された。以上の結果から、CD62L由来S2ペプチドは、生体内で強力な抗白血病効果を誘導する理想的なマイナー組織適合抗原である可能性が示された。本研究の成果は、国際アジア太平洋血液学会、日本血液学会、アメリカ血液学会にて発表された。, 研究課題/領域番号:15790490, 研究期間(年度):2003 – 2005, 出典:「接着分子の多型部位を含むマイナー組織適合抗原の同定」研究成果報告書 課題番号15790490 (KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) (https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-15790490/)を加工して作成, 金沢大学附属病院}, title = {接着分子の多型部位を含むマイナー組織適合抗原の同定}, year = {2016} }