@techreport{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00054811, month = {Apr}, note = {本研究では,小腸における薬物トランスポーターの機能的変動および変動影響因子の解明を目的として,総胆管結紮ラットにおけるin situ, in vitro系での小腸タウロコール酸輸送変動の検討,およびヒト小腸モデルCaco-2細胞における内因性物質によるMRP2, ASBT mRNA発現変動の検討を行った。 胆管結紮3日後のラット小腸において,apical sodium-dependent bile transporter (ASBT)のmRANの発現量が有意に増加した。しかし、小腸薬物輸送能の検討として、closed loop法およびUssing chamber法でタウロコール酸の吸収の吸収を測定したところ,コントロール群,胆管結紮ラット群間で小腸のどの部位においても有意な差がみられなかった。よって、ASBT mRNAの発現増加は小腸での吸収機能にまで影響するものではなかった。また,どちらの実験系においても上部,中部で分泌指向性がみられたことから,上部,中部では内因性胆汁酸を分泌方向に輸送する未知のトランスポーターが存在し,機能している可能性が示唆された。 胆汁鬱滞の状態では血中ビリルビンに加え,胆汁酸,サイトカインが増加することを確認した。これら内因性物質のトランスポーター発現調節の検討では,タウロコール酸およびコール酸はmultidrug resistance-associated protein 2(MRP2),ASBT mRNA発現に影響を与えないことが明らかになった。一方,ビリルビンおよびTNF-α処理によってMRP2 mRNA発現量が減少した。また,TNF-αとIL-1βの同時処理によって,MRP2 mRNA発現量が減少した。この結果から,胆汁鬱滞により増加する血漿中内因性物質のうち,ビリルビンおよびサイトカインが,小腸MRP2 mRNA発現量の減少に関与している可能性が示唆された。, 研究課題/領域番号:15790092, 研究期間(年度):2003 – 2005, 出典:「病態時の薬物消化管吸収の変化におよぼす薬物トランスポーターの影響」研究成果報告書 課題番号1579009 (KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) (https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-15790092/)を加工して作成, 同志社女子大学 / 金沢大学医薬保健研究域薬学系}, title = {病態時の薬物消化管吸収の変化におよぼす薬物トランスポーターの影響}, year = {2016} }