@techreport{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00054828, month = {Apr}, note = {<目的> 昨年度は,高齢者モデル4人を連続しておむつ交換した結果,人数を重ねるごとに腰部前傾角度が減少し,所要時間が増加する変化が腰痛歴のある1名にみられた.今年度は,夜勤帯の連続したおむつ交換として10人を想定し,4人連続との違いについて検討した. <研究方法> 1.対象:被験者は,研究協力の得られた高齢者のおむつ交換に熟練し,腰痛歴のある看護師.高齢者モデルは,研究に同意し寝たきりランクC2を想定した看護学生. 2.方法:被験者は,通常用いる作業姿勢で高齢者モデルを10回連続しておむつ交換した.腰部前傾角度は,光ベルコム製関節角度測定センサー(DIANGLE)を用いて測定した.体幹前傾・膝屈曲角度は,デジタルビデオカメラを用いて撮影し,動作解析ソフト(Bless Pro)で解析した.主観的な反応として,1回ごとに負担の有無・部位・内容などを確認した. <結果> 1.腰部前傾角度は,67.6度から62.5度と4人目までは平均角度が減少した.しかし徐々に増加して6人目68.4度をピークに再び減少し,8-10人目に約65度を維持した. 2.体幹前傾角度は,53度から64.9度へとゆるやかに増加した.同様に膝屈曲角度も148度から168.2度へとゆるやかに増加した. 3.主観的な反応として,1人目から腰部の痛み,4・5人目から背中に広がる痛み,8人目以降には下肢後面の痛みがみられた.その反面,「背中を伸ばせば楽になる」とし,終了後には,「腰は痛いけどまだやれる.座ったら楽になる」と述べた. <考察> 今回を通じて,連続4人目以降10人目までのおむつ交換は,回数を重ねるごとに身体を起こし再び前傾姿勢を保つこと,また,膝関節や下腿の筋群に力を入れて腰部負担を軽減していると考えた.そのため,角度だけでなく,筋電図等の指標と一緒に捉える必要性が示唆された., 研究課題/領域番号:15791341, 研究期間(年度):2003 – 2004, 出典:「高齢者施設におけるケアスタッフの夜勤帯の連続する排泄介助に伴う腰痛に関する研究」研究成果報告書 課題番号15791341 (KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) (https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-15791341/)を加工して作成, 金沢大学医薬保健研究域医学系}, title = {高齢者施設におけるケアスタッフの夜勤帯の連続する排泄介助に伴う腰痛に関する研究}, year = {2016} }