@techreport{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00054888, month = {Apr}, note = {口腔扁平上皮癌においても,び漫性に局所浸潤した腫瘍制御の困難さが指摘され,臨床病理学的にもがん浸潤様式が転移形成率や生存率に強く影響することが明らかにされている.また,口腔扁平上皮癌の浸潤・転移の分子機構も検討され,様々な悪性形質との関連性が報告され,それらの多くは転写因子NF-κBに制御されている.しかし,がんの悪性化に伴い刺激を受けることなく,ある種の腫瘍においては恒常的にNF-κBの活性化を認めることも知られている.そこで,口腔扁平上皮癌の浸潤様式と転写因子NF-κBの恒常的な異常活性化に関連性があると考えられた. 平成14年度は,口腔扁平上皮癌における間質細胞である線維芽細胞との相互作用で,転写因子NF-κBの恒常的な活性化が起こり,がんの進展に強く働くものと考えられたとの実績を報告した.本年度は,NF-κBは口腔扁平上皮癌の治療標的として評価できるか否かを検討した. NF-κBを標的とした治療はがんに対するアポトーシス誘導ばかりでなく,腎移植・慢性関節リウマチ・糖尿病網膜症に対する抗炎症作用にもおよんでいる.また,国内においても血管拡張術後およびステント後再狭窄に対するNF-κBデコイの臨床応用が開始されようとしている.われわれも,NF-κB活性化を特異的に抑制することで抗がん剤の耐性を阻止できると考えている.その不活性化に対する候補として,NF-κBデコイやハーブ由来成分のparthenolideが考えられる.しかし,今回の検討にてNF-κBデコイの効果は認められなかったことから,ベクターの使用やdelivery systemの開発に課題が残り,同時に,様々なNF-κB活性化阻害薬剤が報告されている中,より安全で効果の高い補助療法が望まれた.これらの問題を解決することが今度の研究課題と考えられる。, 研究課題/領域番号:14771126, 研究期間(年度):2002-2003, 出典:「口腔扁平上皮癌の悪性化における転写因子NF-Bの役割」研究成果報告書 課題番号14771126 (KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) (https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-14771126/)を加工して作成, 金沢大学附属病院}, title = {口腔扁平上皮癌の悪性化における転写因子NF-Bの役割}, year = {2016} }