@techreport{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00054895, month = {Apr}, note = {目的:Geldanamycin (GA)は、benzoquinone ansamycinの一種の抗生物質であり、種々の腫瘍の増殖を抑制する。我々はグリオーマ細胞の増殖に対するGAの細胞周期特異的な影響についてin vitroで検討を行った。 方法:血清の除去と添加により細胞周期を同調させた(early G1 or G1/S transition)ヒトグリオーマ細胞T98G細胞を実験に用いた。このグリオーマ細胞にGAを作用させ、増殖と細胞周期の変化を検討した。さらに、細胞内のシグナル伝達に関与するタンパクであるAktおよびmitochondrial apoptotic pathwayに関与するタンパクの発現も検討した。 結果:1、GAをG1/S transition期の細胞に投与すると、細胞は球形の形態を示し、作用後12時間でM期に同調し(M arrest)、M arrestは48時間持続した。2、GAをearly G1期の細胞に投与すると、細胞はG1期にとどまり、SまたはG2/M期への進行を示さなかった。また、ほとんどの細胞は細胞の形態の変化を示さなかった(G1 arrest)。3、sub-G1期の細胞数は、G1/S期にGAを作用させた細胞では、early G1期に作用させた細胞より有為に多かった。4、GA作用後のPhosphorylated Aktの発現の減少は、early G1またはG1/S transition群でそれぞれ、48、24時間後より認められた。5、caspase-9,3 and 7のcleavageは、early G1、G1/S transitiongroupsでそれぞれ36、24時間後より認められた。PARPの減少とcleaved PARPの発現もearly G1 groupにて遅れて認められた。 結論:GAは、グリオーマ細胞において細胞周期特異的な増殖抑制効果を示した。これらの効果は、mitochondrial apoptotic pathwayを介しており、GA-induced apoptosisはAkt活性の減少によるものと考えられた。, 研究課題/領域番号:14770706, 研究期間(年度):2002-2003, 出典:「Geldanamycinによる悪性グリオーマ増殖抑制に関する基礎的研究」研究成果報告書 課題番号14770706 (KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) (https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-14770706/)を加工して作成, 金沢大学附属病院}, title = {Geldanamycinによる悪性グリオーマ増殖抑制に関する基礎的研究}, year = {2016} }