@techreport{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00054928, month = {Apr}, note = {【目的】癌の浸潤,進展だけでなく,慢性肺気腫や肺線維症にもマトリックスメタロプロテアーゼ(MMPs)が関与していることが報告されている.我々は,肺移植慢性拒絶反応の代表的な病態である,閉塞性細気管支症候群におけるMMPsとの関連性を,ラット肺移植モデルを用いて検討した.【方法】Brown Norway種(BN)をdonor, Lewis種(LW)をrecipientとして異所性気管移植(異系群)を行い,4週後にgraftを採取した.対象として,LWおよびLWによる同系移植モデル(同系群)を用いた.1.ゼラチンザイモグラフィー:採取した移植片をゼラチンザイモグラフィーによりゼラチナーゼ活性を測定し,その分子量により,MMP-9(92kDa),MMP-2(68-72kDa)の発現を検索した.2.in situ zymography:移植片の薄切をFilm in situ Zymography(FIZ)フイルムRを用いて,ゼラチナーゼ活性の局在を検索した.3.RT-PCR:移植片より抽出した全RNAを用いてRT-PCRを行い,MMPsならびにMT1-MMPのm-RNAの発現を定量した.【結果】1.ゼラチンザイモグラフイー:異系群のみにMMP-9(92kDa)の発現を認めた.MMP-2(68-72kDa)は,同系,異系群ともに発現を認めた.活性型MMP-2(62kDa)の発現の割合を検索すると,異系群は同系群に比べ有意に多く発現していた.2.In situ zymography:気管支断面における内腔閉塞率は異系群が有意に高く,肥厚閉塞しているのは上皮下〜粘膜下組織であった.同部位にに一致して,ゼラチナーゼ活性の局在を認めた.同系群では内腔閉塞をほとんど認めず,ゼラチナーゼ活性部位は極わずかであった.3.Northern Blotting:MMP-9は異系群にのみ認められた.MMP-2およびMT1-MMPのm-RNAの発現は異系群において有意に高かった.【総括】ラット気管支移植モデルにおいて,MMP-9, MMP-2およびMT1-MMPの発現を認めた.これにより,閉塞性細気管支症候群のメカニズムにおいて,MMPs, MT1-MMPsが寄与していることが示唆された., 研究課題/領域番号:13770733, 研究期間(年度):2001-2002, 出典:「肺移植後慢性拒絶反応に対するアンチセンスMTI-MMP遺伝子導入の効果」研究成果報告書 課題番号13770733 (KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) (https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-13770733/)を加工して作成, 金沢大学附属病院}, title = {肺移植後慢性拒絶反応に対するアンチセンスMTI-MMP遺伝子導入の効果}, year = {2016} }