@techreport{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00054932, month = {Apr}, note = {移植片対白血病(graf-versus-leulkemia, GVL)効果の誘導を目的としたドナーリンパ球輸注療法(donor leukocyte infusion, DLI)によって、同種造血幹細胞移植後の慢性骨髄性白血病(chronic myelogenous leukemia, CML)再発の大部分は寛解に至る。本年は、これまでにわれわれが同定したGVL効果担当BV16陽性T細胞クローンのエピトープの同定を試みた。VB16陽性T細胞クローンのCDR3領域についてアミノ酸配列を決定した結果、このT細胞クローンのCDR3領域はmyelin basic proteinを認識するT細胞クローンと同様のモチーフを有しており、HLA-DRB1*1501拘束性にCD49bIドメインを認識できる可能性が考えられた。患者とドナーのCD49bIドメインではコドン256に変異がみられ健常人を対象とした解析の結果患者型とドナー型の対立遺伝子の頻渡は0.66と0.34であった。患者とドナーはそれぞれの対立遺伝子のホモであった。次に、ドナーの樹状細胞に患者型DC49bIドメイン由来の15-merペプチドをパルスした後に放射線照射し、DLI後寛解時に患者から採取したドナー由来のT細胞と2週間培養したところ、in vivoで同定したクローンと同じCDR3モチーフを有するBV16陽性T細胞が増殖した。さらにこのT細胞は患者型CD49bIドメイン由来の15-merペプチドをパルスしたHLA-DRB1*1501導入・細胞に対してのみ有意に細胞増殖活性を示した。以上のことから、CD49bは初めて同定されたHLA-DRB1*1501拘束性組織適合抗原であり、GVL効果の標的抗原と考えられた。, 研究課題/領域番号:13770579, 研究期間(年度):2001-2002, 出典:「同種造血幹細胞移植ドナー由来のT細胞が認識する白血病抗原の同定」研究成果報告書 課題番号13770579 (KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) ( https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-13770579/ )を加工して作成, 金沢大学附属病院}, title = {同種造血幹細胞移植ドナー由来のT細胞が認識する白血病抗原の同定}, year = {2016} }