@techreport{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00054937, month = {Apr}, note = {肝発癌モデルにおいて、慢性肝炎の経過を組織学的に観察すると、移植9カ月後に肝細胞の異形性が出現し、17カ月後に100%(12/12)に肝腫瘍が発生した。FasLを介する経路を抑制する目的で、肝炎の経過中にFasLの中和抗体を投与すると以下の変化を認めた(J.Exp.Med.196: 1105,2002)。 a)血清トランスアミナーゼ値から、肝炎のピークは1/3に軽快した。 b)FasLにより活性化される肝細胞内のcaspase-3は、1/4に低下していた。 c)肝細胞のアポトーシスをTUNELアッセイにより解析すると、1/5に低下していた。 d)肝細胞の再生増殖をPCNA染色により検討すると、1/3に減少していた。 e)肝組織に浸潤している単核球数や抗原特異的Tリンパ球の割合に変化はなかった。 f)肝炎発症後7〜23ヵ月間の観察期間中に発生した肝腫瘍は、13%(2/15,P<0.0001)に減少した。 これより、肝発癌モデルにFasL中和抗体を投与することによって、肝への炎症細胞の浸潤には影響しないもののFasLを介するシグナル経路が直接抑制されて、肝炎が軽減するとともに肝細胞のアポトーシス及び再生増殖が低下し、肝癌の発生が減少することが示された。, 研究課題/領域番号:13770259, 研究期間(年度):2001-2002, 出典:「トランスジェニックマウスモデルを用いた肝発癌の分子免疫学的予防法の研究」研究成果報告書 課題番号13770259 (KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) ( https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-13770259/ )を加工して作成, 金沢大学附属病院}, title = {トランスジェニックマウスモデルを用いた肝発癌の分子免疫学的予防法の研究}, year = {2016} }