@article{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00055292, author = {西嶋, 義憲}, journal = {言語文化論叢, Studies of Language and Culture}, month = {Mar}, note = {カフカ作品における登場人物間の会話の中には、日常的なそれとかなり異 なり、ある種の奇妙さが感じられるものがある。その奇妙さについてはいろい ろな観点から分析が可能であろう。本稿では、小品集『観察』(Betrachtung) に収められている『不幸であること』(Unglücklichsein)における一人称の主人 公(ich)と幽霊(Gespenst)との会話を取り上げる。そこでは、「とにかく、 あなたが私を脅したことは忘れません」という、何の脈絡もなく唐突に発せら れたように見える発言(これを本稿では「唐突発言」(unerwartete Äußerung) と呼ぶ)が興味を引く。この発言を契機に会話は急展開することになるからで ある。本稿では、この発話が発せられる背景を分析し、幽霊の性別について考 察する。}, pages = {127--148}, title = {カフカ作品における「唐突発言」――『不幸であること』における幽霊との会話の分析――}, volume = {25}, year = {2021} }