@techreport{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00056246, month = {May}, note = {研究目的:児童青年期に抑うつ症状で発症した場合、単極性のうつ病か、双極性II型障害であるのか鑑別が容易でない。そのため鑑別において生物学的マーカーの有用性を検討した。 研究方法:当初はBDNF(Brain derived neurotrophic factor)と血小板におけるセロトニン誘発によるカルシウムの濃度の変化を観察する予定であったが、後者は実験結果にばらつきが多く有意な結果が得られなかったので、計画を変更し、前頭葉機能検査、近赤外線スペクトロスコピー(NIRS)による前頭葉の血流変化、そして従来計画していたBDNFのほか、ノルアドレナリン代謝産物の測定を行った。また検査のタイミングについても当初は大うつ病エピソード、軽躁病エピソード、混合性エピソードについて行う予定であったが、後の2つの時期については、短い期間で妥当する時期を認めず、来院時の抑うつ状態での検討のみとした。 研究成果:前頭葉機能検査については言語記憶、視覚記憶の領域で正常群に対して低下しているものと、ほぼ変わりないものに分けられ、特に前者では近赤外線スペクトロスコピーでも血流の上昇が正常群に比べ低かった。またBDNFについても前者のほうが、より低下していた。しかしノルアドレナリン代謝産物については差を認めなかった。従って前頭葉機能検査、NIRS,BDNFは生物学的マーカーとして有用であると考えられた。すなわち成人で得られた結果とほぼ同様の結論が10台の患者でも認められた。なお臨床的にはMDQ(Mood disorder questionnaire)を用いて両者の鑑別に用いているが、MDQによる項目数と比較した場合、MDQで7以上を指標にすると、ほぼ同様に2群に分けることができた。, 研究課題/領域番号:19925030, 研究期間(年度):2007, 出典:「青年期双極II型障害におけるBDNFとセロトニン誘発による血小板カルシウムの測定」研究成果報告書 課題番号19925030 (KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) (https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-19925030/)を加工して作成, 金沢大学附属病院}, title = {青年期双極II型障害におけるBDNFとセロトニン誘発による血小板カルシウムの測定}, year = {2020} }