@techreport{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00056269, month = {May}, note = {【目的】膵癌患者に対し、S-1単独療法、S-1併用放射線化学療法、ゲムシタビン+S-1併用療法施行時における、S-1(5-FU、ギメラシル、オテラシル)の血中濃度を測定し、血中濃度と副作用発現状況、治療効果について調査し、適切な投与量、投与方法の検討を目的とする。 【研究方法】膵癌患者に対し、測定用採血は可能な限り少なくとも投与前に実施した。採血後は低温下にて迅速に遠心分離し、測定まで-30℃にて保存した。測定は、5-FUはGC-MS法を用いて行なった。副作用については、同意取得時から基本的には化学療法終了1ヶ月後までを調査し、CTC-AEversion3.0にて評価した。抗腫瘍効果については、化学療法開始前のCTと化学療法終了後のCTでの画像よりRECISTを用いて医師が評価を行った。加えて腫瘍マーカーの推移についても調査を行なった。 【結果】測定可能患者は5症例であり、そのうち膵癌は3例、胃癌1例、原発不明癌1例であった。測定はトラフ値のみ実施し、その値は61.0±37.1ng/mLであった。効果判定結果は膵癌3例はいずれもSDであり、原発不明癌1例ではPD、胃癌1例は効果あり(RECIST評価なし)と判定された。腫瘍マーカーに関しては3例において低下傾向を示した。副作用については、吐き気、食欲不振、骨髄抑制を認めるもいずれもG3以上の副作用の発現はなく、1例において吐き気により休薬したが、その後再開された。症例数が少ないためトラフ値濃度と抗腫瘍効果、副作用の発現について詳細な検討はできなかったが、膵癌においては28.7~123ng/mLと個人差が大きいものの、3例ともに効果はSDであり、効果は得られていると考えられた。一方、副作用においては休薬が設定された1例のトラフ値は63.4ng/mLであり、特別高い数値を示しているわけではなかった。, 研究課題/領域番号:20926016, 研究期間(年度):2008, 出典:「膵癌患者におけるS-1血中濃度推移と副作用、治療効果に関する検討」研究成果報告書 課題番号20926016 (KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) (https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-20926016/)を加工して作成, 金沢大学附属病院}, title = {膵癌患者におけるS-1血中濃度推移と副作用、治療効果に関する検討}, year = {2020} }