@techreport{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00056327, month = {May}, note = {フェンタニルは近年,癌性疼痛治療に多く用いられている医療用麻薬である.しかしその治療濃度範囲は狭く(血中濃度:0.6ng/mL-3ng/mL),2ng/mL以上で有害反応が発生すると報告されている.臨床においてもフェンタニルパッチと比較的弱いCYP3A4阻害作用を有するフルコナゾールとの併用により呼吸不全で死亡した症例が報告されている.本研究では,フェンタニルとの薬物間相互作用予測の基礎情報を得るためにフェンタニルと併用される可能性の高い薬剤を選出し,ヒト肝ミクロソームを用いて,フェンタニル代謝反応に対する阻害効果を定量的に予測することを目的とした.阻害薬にはフェンタニルと臨床上,高頻度に併用されるアセトアミノフェンとジクロフェナクを選出した。フェンタニルとその主要代謝物であるノルフェンタニルは,HPLC法をも用いて,カラムWaters Spherisorb 5.0μm CN-RP 4.6mmx250mm Column,移動相0.01M KH_2PO_4(pH=2.8):アセトニトリル=80:20,流速1.4mL/min,カラム温度25℃,UV波長195nmとすることで分析可能となった.フェンタニル酸化的脱アルキル化酵素活性値は,Km=ll7μM,Vmax=3.86 nmol norfentanyl formed/min/P450であった.代謝反応実験による各薬物のフェンタニルに対する阻害効果は,アセトアミノフェンとジクロフェナクでは,IC_<50>=3.82mM,IC_<50>=0.189mMであった.各薬剤の血中濃度は,0.13mM,2.8μMであり,この2薬物に関してはフェンタニルとの相互作用発現の可能性は低いことが示唆された., 研究課題/領域番号:21926013, 研究期間(年度):2009, 出典:研究課題「フェンタニルの肝臓中CYP代謝阻害による薬物間相互作用の予測に関する研究」課題番号21926013 (KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) (https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-21926013/)を加工して作成, 金沢大学附属病院}, title = {フェンタニルの肝臓中CYP代謝阻害による薬物間相互作用の予測に関する研究}, year = {2020} }