@techreport{oai:kanazawa-u.repo.nii.ac.jp:00057475, month = {Apr}, note = {本調査では,研究代表者及びドイツ・ミュンヘン大学Eisenmenger教授の両グループが検討してきた炎症性サイトカイン及び細胞外マトリックスの動態結果を具体的に比較し,生前及び死後の鑑別を含めた受傷後経過時間判定法の基準案を作成することを企画した. 1.Adhesion molecule(培養分子)について:ヒト皮膚損傷試料(剖検及び外科切除試料)に対する,ABC法での免疫組織化学的染色による.(min=分、h=時間、d=日) ICAM-1:最も早期の出現は,受傷後1.5h,最も遅い出現は,受傷後3.5d. VCAM-1:最も早期の出現は,受傷後3h,最も遅い出現は,受傷後3.5d. P-selectin:最も早期の出現は,受傷後3min,最も遅い出現は,受傷後7h. E-selectin:最も早期の出現は,受傷後1h,最も遅い出現は,受傷後17d. 2.Proinflammatory cytokine(炎症早期サイトカイン)について:ヒト皮膚組織試料(剖検及び手術例)をホモゲナイズしたサンプルをELISA法で定量した. IL-1β:早いものは受傷後30min以内に発現.TNF-α:受傷後1-2h後に著明に上昇.IL-6:上昇例では24h以上(9日まで)経過しても高値を保っていた. また,IL-1β,IL-6及びTNF-αのいずれも受傷後生存時間が5min以内の刺創及び切創死亡事例で,コントロール群に比べて上昇している. 3.p53について:受傷後数分から11週までのヒト皮膚試料 早いものは受傷後3dで皮膚の繊維芽細胞中に増加する.また,8d,及び3-11週で発現量が著増する. 今後,さらに多くの施設において同一検体を同一方法で検討する,多施設間検定を行う必要性がある.このことについては,既に,私たちとEisenmenger教授が中心になって日本,ドイツ,オーストリア,スイスなどの法医学研究施設を7-10カ所程選び,同一標本を用いて受傷後経過時間の判定を行い,その結果を集約することが合意されている., 研究課題/領域番号:14607008, 研究期間(年度):2002, 出典:「損傷の生活反応と受傷後経過時間の診断基準に関する国際調査」研究成果報告書 課題番号14607008 (KAKEN:科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)) (https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-14607008/)を加工して作成, 金沢大学医学系研究科}, title = {損傷の生活反応と受傷後経過時間の診断基準に関する国際調査}, year = {2016} }